ソフトバンク・近藤 荒天の中で3安打4打点「いい集中力出せた」 打撃映像見返し華麗に復活

2024年09月02日 05:00

野球

ソフトバンク・近藤 荒天の中で3安打4打点「いい集中力出せた」 打撃映像見返し華麗に復活
<ロ・ソ>5回1死、ソフトバンク・近藤はソロ本塁打でベンチに戻る(撮影・長久保 豊) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   ソフトバンク10ー2ロッテ ( 2024年9月1日    ZOZOマリン )】 ソフトバンクの近藤健介外野手(31)が1日、ロッテ戦で3安打4打点と活躍して勝利に貢献した。3回2死満塁のチャンスで走者一掃の先制二塁打を放ち、5回には2戦連発となる19号ソロと打棒が爆発。7、8月は打率2割台と不振が続いたが、完全復調を印象づけた。チームは15安打10得点の大勝で4カードぶりに勝ち越して優勝マジックは15。最短の優勝決定は11日で4年ぶりのリーグ制覇へまた一歩前進した。
 雷鳴、強風、豪雨の中、近藤のバットはとどまることを知らなかった。荒天のZOZOマリンで、先制、中押し、ダメ押し、全てに絡む15試合ぶりの猛打ショーだった。

 まずは0―0の3回2死満塁で先制打を放った。先発・種市がフルカウントから投じた6球目の154キロ直球を強振。「いい集中力を出せた」。ライナー性の当たりは右中間を割り、走者一掃の適時二塁打となった。

 4―0の5回1死では2番手・東妻の外角低めのツーシームを呼び込み、逆方向の左翼ポール際に2試合連発となる19号ソロを放った。さらに5―0の7回には先頭打者として大量得点を呼んだ。坂本のスライダーを捉えて左翼フェンス直撃の二塁打。この回は一挙に5点が加わり、試合を決めた。

 昨季の2冠王は夏場に入ってブレーキがかかっていた。6月は驚異の打率・413、23打点、7本塁打の活躍で月間MVPに選ばれたが、7、8月の月間打率はいずれも2割台に低迷。修正を図るために、この3連戦で自身の打撃映像を見返した。「タイミングですかね。初戦からある程度は見え方、スイングは良かったが、タイミングの取り方が映像を見返すと取れてないなと」。前日8月31日に14試合ぶりの18号ソロを放ち、11試合ぶりに打点を挙げた。この日は3安打で今季最多となる4打点と完全復調。「チームも7、8月は苦しんだ。過ぎたことは仕方ないので、9月に貢献できるように」と前を向いた。

 パ・リーグ唯一の3割打者である不動の5番バッターの固め打ちもあり、15安打10得点で大勝。2桁安打は7試合ぶり、2桁得点は16試合ぶりだ。2連勝で4カードぶりの勝ち越し。2位・日本ハムが敗れたために優勝マジックは二つ減って15となった。小久保監督は「一戦一戦いきます」と9月戦線をにらんだ。

 4年ぶりのリーグ制覇へ、まさにラストスパート。近藤は「やっぱりね、主力が打たないと」と自覚をにじませていた。

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