内川聖一氏「今年は打てる」ライバル球団エースから安打で確信 首位打者08年に杉村繁氏の指導で確変
2024年09月02日 12:55
野球
そんな中、出会ったのが杉村繁氏(現ヤクルト打撃コーチ)だった。2007年シーズン終了後、翌年から横浜のコーチに就任予定の杉村氏が秋季キャンプに来たという。
そこで、内川氏は杉村氏から自分の打撃の長所を尋ねられた。内川氏は「技術的なことで言うと、僕はポイントを前にして詰まらないように前でさばきたいです」と話したものの、杉村氏から「ヤクルトはお前をそうやって前に出さしてアウト取ろうとしてるぞ」と衝撃の事実を告げられた。「自分が長所と思ってやってきたことが相手からすると、そうしてくれたらラッキーだった」と相手の思うツボな打撃を続けていたと気付かされた。
また、杉村氏から「90度、人がいないところに打ったらヒット。ポイントをちょっと近づけて体の中でさばけるようにして、右にも引っ張っても打てるようにした方がお前みたいなタイプはいいんじゃないか」とアドバイスをもらい、2人3脚でそれに対するアプローチとして、6種類ほどのティー打撃を練習に取り入れるようになった。
そして、その年、巨人のエース左腕・内海と対戦。「彼のチェンジアップをしっかり引きつけてバットとボールが食いつくって表現するんですけど、当たってもう1回ぐっと押せた打球があったんですよ。それで横浜スタジアムの左中間フェンス直撃の当たりを打ったんですけど、その瞬間に“今年は打てる。今年は大丈夫だ”って。今までなかった感覚。こんな食いついて、あんなところまで飛ぶって。“今年、俺絶対打てる”って思いましたね。それが2008年」と手応えをつかんだと振り返った。
その手応え通り、2008年は打率・378、189安打で首位打者と最多安打の打撃タイトルを獲得。希代のヒットマンへと成長した。
内川氏は「自分にとってバッティングって自信ある種目だったので、もしかしたら若い頃に(杉村氏に)言われてたら、言うこと聞かなかったかもしれない」と回想。
2008年は入団8年目、すでに26歳となり、そのままくすぶっていたら数年後に戦力外の可能性も感じていたとし「後から入った選手が活躍し始めた。吉村裕基、石川雄洋だったり、年齢は上ですけど、村田さんが大学卒業して入ってきて…。活躍し出すと焦るんですよ」と周囲の同世代の活躍にも焦りもあったという。
だからこそ「“これはまずい”ってところに杉村さんが来てくださったので、話がすっと入って来た」と杉村氏の教えが自分になおのこと響いたと語った。
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