ヤンキースオーナーグループ初の日本人・南壮一郎氏 大谷、山本の活躍願うもマンハッタンでパレードを

2024年10月25日 02:00

野球

ヤンキースオーナーグループ初の日本人・南壮一郎氏 大谷、山本の活躍願うもマンハッタンでパレードを
南壮一郎氏(撮影・杉浦大介通信員) Photo By スポニチ
 1981年以来、43年ぶりに実現するドジャースとのワールドシリーズ(WS=日本時間26日開幕、7回戦制)を前に、23年4月に日本人で初めてヤンキースのオーナーグループに加わった実業家の南壮一郎氏(48)がスポニチ本紙の取材に応じた。同じ日本人のド軍・大谷翔平投手(30)、山本由伸投手(26)の活躍を願いつつ、ヤ軍の09年以来、15年ぶりの世界一奪還に期待を寄せた。(取材・杉浦大介通信員)
 夢がある。23年4月に日本人で初めてヤンキースのオーナーグループに加わった南氏は初のWSを前に感無量の表情で語り出した。
 「プロスポーツの世界最高ステージのひとつであるワールドシリーズの舞台に、球団関係者の1人として参加できることは、これ以上ない幸せです」

 今季は2年ぶりに地区優勝。地区シリーズでロイヤルズ、リーグ優勝決定シリーズでガーディアンズを下し、松井秀喜がMVPに輝いた09年以来、15年ぶりのWSに駆け上がった。今季メジャー最多58本塁打、144打点の主砲ジャッジはもちろん、トレード期限前の7月末にマーリンズから加入した内野手チザム、2年目捕手ウェルズら若手も台頭。「ジャッジとソトが歴史的な成績を残していく中、昨季のボルピに続き、ヒル、ウェルズ、シュミット、チザムら若手選手が台頭。チームに活力を与えてくれて地区優勝となりました」と振り返る。

 南氏はオーナーグループに加わって就任2年目だが「春キャンプ訪問から始まった自分のルーキーイヤー」と実質1年目と表現する今季は、球団チャリティーパーティーの委員を務めたこともあった。ヤンキースタジアムで行われた6月8日のド軍戦で初めて始球式の大役も。43年ぶりにド軍と激突するWSには不思議な導きも感じている。「少し欲張ったことを言うと、日本中が両チームの白熱したプレーに熱狂し、大谷さんと山本さんには活躍してもらいながらも、最終的にはヤンキースに優勝してもらいたいと願っています」と願う。

 南氏がずっと頭に描いてきた夢が、もう手の届く位置にある。「色とりどりの紙吹雪が舞うマンハッタンの凱旋パレードを、選手やスタッフ、また世界中のヤンキースファンの皆さまとともに味わってみたいです」。狙うはメジャー最多を更新する28度目の世界一。ニューヨークのファンとともに、歓喜の瞬間を待っている。

 ◇南 壮一郎(みなみ・そういちろう)1976年(昭51)6月15日生まれ、大阪府出身の48歳。6歳から13歳まで父親の仕事の都合でカナダに住み、米国のタフツ大卒業後にモルガン・スタンレー証券入社。退職後、プロ野球に05年から新規参入した楽天の創業に携わった。09年に会員制転職サイトのビズリーチを起業し、現在はグループ経営を支える会社・ビジョナルの代表取締役社長。

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