阪神・森下 侍ジャパン「左翼」あるぞ!11月のプレミア12へ「いつでもできる準備はしておく」

2024年10月25日 05:15

野球

阪神・森下 侍ジャパン「左翼」あるぞ!11月のプレミア12へ「いつでもできる準備はしておく」
外野ノックを受ける阪神・森下(撮影・中辻 颯太) Photo By スポニチ
 11月開催の「ラグザス presents 第3回プレミア12」に臨む侍ジャパンに選出された阪神・森下翔太外野手(24)が24日、「マルチ侍」に意欲をにじませた。甲子園球場で行われた秋季練習の3日目、フリー打撃中に本職の右翼ではなく、左翼で打球を追った。代表で守る可能性がある新たなポジションで、入念に感覚を確かめた。
 森下は、秋晴れの空に舞う白球を笑顔で追いかけた。猛虎での本職・右翼ではなく、左翼で念入りに打球捕に励んだ。今月29日に始まる侍ジャパンの宮崎合宿。今回は12球団屈指の強肩を誇る日本ハム・万波、76年ぶりのプロ野球新記録となる外野手での392刺殺をマークした楽天・辰己らが名を連ねる。左翼出場も視野に“マルチな男”として引き出しを増やす覚悟だ。

 「代表になったら、誰がどこを守るか分からないので、いつでもできる準備はしておく。自信を持って守るために練習はしておく」

 プロ1年目の昨季や、昨年11月のアジアプロ野球チャンピオンシップでも左翼の経験はある。それでも1年のブランクは想像以上に大きい。今季は右翼以外での出場はなく「同じ外野というだけで、全く違うところを守っている感覚」と苦笑い。両翼の打球の切れ方や伸び方も異なるため、合宿の“一夜漬け”では対応が難しい。だから、ある程度自主的に動けるこの時期に、苦手意識を払拭しておきたい。日本代表でも中心選手を担うために、今できることは全てやる。若武者の意気込みに、侍ジャパンでは内野守備走塁を担当する新任の梵2軍打撃コーチもうなずいた。

 「シーズンと比べて(外野の)人数が減るので、いろんなところを守れる選手は貴重。“馬車馬のように使うからな。覚悟しとけ”と言っています」

 井端監督以下、侍ジャパンの首脳陣からも素質と実力を認められる24歳は「準備はしっかりやって、あっち(侍ジャパンに)行った時にケガしないように」と抱負。セ界で敗れた悔しさは世界で晴らす。その準備が着々と整いつつある。 (八木 勇磨)

 〈今季127試合はすべて右翼で出場〉○…森下(神)はプロ通算223試合のうち、守備に就いた217試合は全て外野手での出場。内訳は右翼212、中堅と左翼が各6(守備位置変更による重複あり)で、今季は127試合全て右翼での出場だった。左翼出場6試合のうち先発は5試合で、直近は23年7月29日の広島戦(甲子園)。

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