広島1位・佐々木泰 東都通算12本塁打のスラッガーが目指すのは鈴木誠也「日本を代表する選手に」

2024年10月25日 05:00

野球

広島1位・佐々木泰 東都通算12本塁打のスラッガーが目指すのは鈴木誠也「日本を代表する選手に」
<2024年ドラフト会議 青学大 指名会見>新井監督に帽子をかぶせてもらう佐々木(右)(撮影・西海健太郎) Photo By スポニチ
 「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」が24日、東京都内で開催され、広島は1位指名で青学大・佐々木泰内野手(21)の入団交渉権を獲得した。激戦の東都大学野球でリーグ戦通算12本塁打を誇る右打ちのスラッガーは、球団OBでカブス・鈴木誠也外野手(30)のような日本を代表する選手を目指すと宣言。新井貴浩監督(47)が会場から駆けつけ初対面を果たすと、ガッチリと固い握手を交わした。
 自らの名前が呼ばれた瞬間、佐々木は思わず「おっ」と声を上げた。ドラフト前日の23日には東都1部で4連覇を達成。青学大にとって史上初の快挙に導いた主将が、満を持してプロの世界へ飛び込むこととなった。

 「どんな苦しい時もプロになりたい思いがあったのでぶれずにやってこられた。1位で行きたい気持ちはあったが、ここまで高く評価してもらっていると思っていなかったので凄くうれしい」

 明大・宗山の外れ1位とはいえ、右打ちのスラッガーは1年春から4本塁打を放つなど、東都リーグで現役最多の12本を誇る。憧れの選手は同じ右打ちで広島から海を渡ったカブス・鈴木。「日本を代表するような選手になっていきたい」と目を輝かせた。

 まさに野球小僧だ。県岐阜商時代からその練習量は有名で、いつまでもバットを振っていた。大学に入学後も、室内練習場を出るのはいつも最後。寮までの真っ暗な道を歩きながら毎日のように「1位でプロへ行く」と誓った。今秋は左手首に死球を受けると痛みが引かず万全ではなかったが、優勝を懸けた最終週の中大戦は出場を直訴。前日は初回に二塁打を放つと決勝の先制ホームも踏み、戦う姿勢を示し続けた。

 サプライズでの対面でさらに覚悟が決まった。午後7時30分過ぎに新井監督が訪れると、緊張した面持ちでがっちり握手。「たくましいし、男前だね」と声をかけられるとようやく笑みがこぼれた。1年前に常広が指名された際も訪れていたが、当時は遠くから見つめるだけ。1年ぶりの“再会”を果たすと、真っすぐに指揮官の目を見ながら誓った。

 「広島カープで中軸を張れるような選手になりたい」

 打撃だけではなく、プロで生き抜くために必要な守備力アップも掲げる。「矢野選手や菊池選手に守備を教えてもらいたい」と名手2人への弟子入りを志願した。

 新井監督も体を張って守り続けた同じ三塁から、球界を代表する右打者への成長曲線を描く。「いつかはホームラン王を獲って、息の長い選手になりたい」。野球に全てをささげる熱い男が広島の未来を背負う。 (村井 樹)

 <佐々木アラカルト>
 ☆生まれとサイズ 2002年(平14)12月24日生まれ、岐阜県大垣市出身の21歳。1メートル78、82キロ

 ☆競技歴 小野小1年から野球を始める。県岐阜商では1年春から4番。青学大では1年時にリーグ戦デビューを果たした

 ☆投打 右投げ右打ち

 ☆50メートル走 6秒1

 ☆遠投 100メートル

 ☆趣味 サウナ

 ☆好きなお笑い芸人 千鳥

 ☆好きな食べ物 ラーメン

 ☆座右の銘 一生懸命が一番かっこいい

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