初代DeNA監督・中畑清氏「泣けたよ」 歴史的試合で始球式 監督時代言い続けた「諦めるな!」

2024年11月04日 05:30

野球

初代DeNA監督・中畑清氏「泣けたよ」 歴史的試合で始球式 監督時代言い続けた「諦めるな!」
<D・ソ>始球式する中畑氏(撮影・岡田 丈靖) Photo By スポニチ
 【SMBC日本シリーズ2024第6戦   DeNA11―2ソフトバンク ( 2024年11月3日    横浜 )】 CSからどんどん強くなっていって、よくぞここまで…。DeNA13年目にして初の日本一。歴史的な試合の始球式に呼んでもらってさ。最高の感動を共有させてもらえるなんて…。泣けたよ。
 初代監督を要請された2011年12月。南場オーナーには「5年で優勝できるチームをつくってください」と言われたが、負けてばかりだった。せめて最後まで諦めない野球を見せたい。口酸っぱく「諦めるな!」と言い続け、ファンに認めてもらえるようになっていったんだ。

 スカウト陣がドラフトでいい選手を獲ってくれてね。地元愛を大事にしながら生え抜きをしっかり育成。チームは着実に強くなっていった。私は5年を待たずに退任したが、次のラミレス監督が初のCS、日本シリーズに進出。そして三浦監督が3年連続Aクラスに入り、ついに3位からの下克上を果たしてくれた。強いホークスを下しての日本一。たまたまじゃない。野球の質で完全に上回っていた。胸を張っていい。

 MVPに輝いた桑原は私と同期入団。1年目の奄美キャンプで泣きながらバットを振っていたのを思い出す。5年ぶりに戻ってきた筒香も最後に決めてくれたな。おめでとう。君たちは私の誇りだ。(横浜DeNAベイスターズ初代監督、本紙評論家)

 ≪監督時代ユニで始球式≫中畑氏が始球式を行った。監督時代の背番号70のユニホーム姿で登場。投球は惜しくもボールとなったが「多くの歓声で出迎えていただきまして、感動しました。いい空気の中で、雰囲気の中でプレーできる選手たちがうらやましいなと思うぐらいの環境です」と笑顔でコメントした。

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