井岡一翔 判定0―1も初のドロー「自分の感覚では正直勝っているかなと」エストラーダ戦意欲

2022年12月31日 20:21

格闘技

井岡一翔 判定0―1も初のドロー「自分の感覚では正直勝っているかなと」エストラーダ戦意欲
<WBA・WBO世界スーパー・フライ級王座統一戦>引き分けで両者防衛となった井岡一翔 Photo By スポニチ
 WBO世界スーパーフライ級王者・井岡一翔(33=志成)が統一王者を逃した。WBA同級王者ジョシュア・フランコ(27=米国)との王座統一戦は、プロ32戦目で初の引き分け。WBO王座6度目の防衛に成功したが、WBA王座を奪うことはできず、12年にWBC&WBA統一王者となったミニマム級に続く2団体王座統一はならなかった。
 序盤から回転鋭いパンチを繰り出すフランコとカウンターをしっかり冷静に狙う井岡の戦いとなった。第6Rまで互いに譲らず。井岡は強打をかいくぐりながらボディーを狙った。9Rを過ぎると井岡のパンチがフランコを捉え始めた。しかし最後までフランコの圧力は衰えずフルラウンドの戦いとなった。

 判定は115(フランコ)―113、114―114、114―114でマジョリティードローとなった。WBO王座は6度目の防衛に成功も、試合後は「皆さんの期待に応えられず申し訳ないです」と語った。

 試合後の一問一答は以下の通り。

 ――ドロー決着について。

 「統一王者になりたいという目標を掲げて今日までやってきたので、応援していただいた皆さまに結果で応えられなかったことがとても悔しいです」

 ――判定では0―1だったが。

 「自分の感覚では正直勝っているかなと手応えを感じながら試合を進めていた。終わった瞬間も勝ったかなと思ったけど、結果はそう甘くなかった」

 ――防衛には成功したことで次につながる?

 「つながったという言葉が正しいかは分からないけど、防衛という形で世界タイトルは保持するので、タイトルマッチができるという点ではつながったかなと」

 ――相手のフランコはどこが強かった?

 「一番は12ラウンド戦うメンタル。中盤から崩しに行ったけど崩せなかったところ。自分のパンチが的確に当たったけどまた立て直してきたので、さすがチャンピオンだなと」

 ――押されているという感覚はあった?

 「そういう認識ではなかった。セコンドも焦っているような感覚はなかった」

 ――試合中の手応えは?

 「前半は余裕を持ってプラン通り戦えていた手応えはあった。クリーンヒットをもらっている感覚はなかった」

 ――想定外だったところは?

 「思った以上に(相手が)タフでした。もうちょっと(動きが)止まるかと思ったけどカウンターとかも来て流れ変わらずに来ていたので」

 ――出し切れた?

 「自分が準備してきたことは全力で出せたかなと思います」
 ――今日の結果には満足してない?

 「勝者がいないので、きっちりとどちらが強いって決着をつけたいという思いはあります。ダイレクトリマッチしたいという気持ちは別にないけど、試合の選択肢の中での判断かなと」

 ――初めてのドローはどう受け止めている?

 「ここからが自分自身どう試されているかが問われるところだと思うので、その中で自分がやっていって証明していかないといけない」

 ――これまでの試合と違うなと感じたところは?

 「試合に臨む気持ちも違った。相手もベルトを持っていてチャンピオンとしての誇りを持って戦っているので、チャンピオン同士の意地の見せ合いだったり、挑戦者を迎える時とは全てが違う特別な雰囲気がありました」

 ――フランコは再戦を希望していた。井岡も同じ?

 「できるのであれば再戦したいですね。決着はつけたいです」

 ――再戦したらどう戦う?

 「崩しながら前に出てプレッシャーをかけて下がらせる展開に持っていかないといけない」

 ――エストラーダが来ていたのは知っていた?

 「さっき控え室で話しました。フライ級の時から戦いたかったと伝えてくれて“次はリングで会おう”と言葉を交わしました」

 ――フランコとエストラーダ、次どっちと戦いたい?

 「エストラーダの方が戦いたいです」

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