「彼女が死んだ」シン・ヘソン、憎らしいキャラクターを演じた感想は?“絶対に共感されたくない”

2024年06月22日 18:00

写真=IOKカンパニー
女優のシン・ヘソンが、映画「彼女が死んだ」で嘘の文章でSNSインフルエンサーの人生を生きるハン・ソラ役を熱演し、これまで見せたことのない新たな顔を披露した。憎らしいがどこか愛らしい彼女の大胆なイメージチェンジが話題を集めた。

特に、映画「エンドレス 繰り返される悪夢」以来、約7年ぶりに再会したピョン・ヨハンとのケミストリー(相手との相性)に好評が続いた。

――憎らしいキャラクターのハン・ソラ役を演じた感想はいかがですか?

シン・ヘソン:ハン・ソラはちょっと正気ではないキャラクターじゃないですか(笑)。全く異なる考えを表現することができて面白かったです。これまで善良な役を演じてきました。演技という職業が、単に食べていくことだけに役立つわけではありませんでした。劇中の人物を演じるたびに、人間的に色々なことを学びました。しかし、この子(ハン・ソラ)からは学ぶべきことが一つもありませんでした。本当に友達になりたくなかったです。しかし、かえって気軽に演じられました。これまでは「私が愛するキャラクターにどうすればもっと共感してもらえるだろうか」と悩みましたが、今回はただ演じました。どうすればもっと憎らしく見えるだろうかと思いながら演じました(笑)。

――“MZ世代の監督”と知られるキム・セフィ監督とのタッグはいかがでしたか?

シン・ヘソン:脚本をもらったときから息ピッタリでした。脚本を読む時さえスピード感が良いと感じました。特にジョンテ(ピョン・ヨハン)とソラのナレーションさえ、自分の言い訳や嘘でいっぱいですが、自分自身にも正直になれない設定が本当に面白かったです。文章がまったく書けない人だからか、このような監督たちの文章を見ると、ただ不思議な感じがします。どうしてこんなにしっかり台詞を書けるのか、と思います。監督とは同い年ですが、現場で指揮して楽しく撮影する姿がかっこよかったです。そのように楽しむ姿から才能を感じました。

――目立ちたがり屋ならではの写真も印象的でした。

シン・ヘソン:SNS用の写真を撮りに色々なところに行きました。ロケ地よりSNS用のスポットにたくさん行きました。ソラは自慢するために写真を撮ります。私は誰かに見せるために写真を撮るのがあまり好きではありません。しかし、ソラのSNS用の写真を撮りに行った時は、それなりに面白かったです。綺麗なふりをしてみたり(笑)。

――映画「エンドレス 繰り返される悪夢」以来、ピョン・ヨハンさんと約7年ぶりに再会しましたが、久しぶりの共演はいかがでしたか?

シン・ヘソン:初めて会った時は夫婦役でしたが、出番は短かったです。しかし、今回は対立してぶつかるシーンが多かったです。ソラとジョンテが発揮する相乗効果がとても重要な作品でしたが、思ったより息が合いました。エネルギーがよく通じました。恋愛ではなく、敵対的な関係でも相性が良いことがあるんだなと思いました。

――激しいアクションシーンがありましたが、どのように準備しましたか?

シン・ヘソン:実は私が準備したことはありません。かっこいいアクションシーンではなかったので。実践的な喧嘩でした(笑)。殺すようにその人をどうにかしようとするアクションシーンだったので、本当に飛びかかる演技をしました。

――憎らしいハン・ソラを観客にどのように見てもらいたいですか?

シン・ヘソン:共感されたくはないです。「変人」と言ってほしいです。絶対に庇ったり、共感してあげるような人ではありません。ただ、かわいそうな部分はあります。しかし、かわいそうだとも思わないでほしいです。

――デビュー以来、休まず演技を続けてきましたが、作品に出続ける理由は?

シン・ヘソン:休むより働くほうが好きです。演技をするのが人生の活力になります。普段は演じる時のエネルギーが出ないです。そのエネルギーがあまりにも中毒的というか。私も知らない私の中のエネルギーが出るときに感じる喜びが中毒になります。そのため「多くの作品に出演している」とよく言われるようです。

――それでは、休む時は何をしながら時間を過ごす方ですか?

シン・ヘソン:休む時は本当に休みます。歩き回ったり、友達に会ったりするのは、個人的には休むうちには入りません。それもスケジュールの一つだと思っています。休む時は本当に何もしません。よく「元気を吸い取られる」と言うじゃないですか。人の多いところに行くと元気を吸い取られるような気がします(笑)。

――“人生に残るキャラクターの製造機”と呼ばれていますが、劇中の人物に没入しすぎて厳しい時はありませんでしたか?

シン・ヘソン:うまく役が抜けるほうなので、そのようなことはありません。実際にうまく抜けているとも思いません。作品を撮影する間、その人物として生きている方々がいらっしゃるじゃないですか。私はそれがいつも羨ましかったですし、憧れていました。しかし、私にはそれができませんでした。あくまでキャラクターはキャラクターで、私は私です。

――ドラマより映画の成績が惜しいという評価がありますが、これについてどう思いますか?

シン・ヘソン:実はそれは事実です。そのような反応があることを私も知っていますので、もっと頑張ろうと思っています。ドラマでは主に恋愛やラブコメディにたくさん出演してきました。視聴者に好感を持ってもらえるキャラクターをたくさん演じてきました。ところが、映画はそのような役とは異なるキャラクターを試みました。「彼女が死んだ」もこれまでやったことのないキャラクターだったので、挑戦してみたかったです。

――今回の映画を観客にどのように見てもらいたいですか?

シン・ヘソン:楽しくご覧頂きたいです。ハン・ソラというキャラクターを理解しようとはせずに。監督が映画を通じて言いたかった言葉がうまく伝わってくれればいいなと思います。

――女優シン・ヘソンが描く目標は何ですか?

シン・ヘソン:以前は「女優になる!」という目標を立てて走りましたが、今はその目標が現実のものになりました。1次目標を達成したわけです。2次目標は主人公を演じることでしたが、それも実現しました。今は新しい目標を探している過程です。今は仕事をするのがただ楽しくて、私に与えられたことをうまく解決していくことが目標だと思っています。

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