藤井棋聖 24年前半戦を総括 力戦型、振り飛車党、角換わり一本槍…「経験できたことがプラス」
2024年07月02日 11:16
芸能
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確かに王将戦では、振り飛車党の菅井竜也八段(32)に4連勝、棋王戦と叡王戦では同学年の伊藤匠叡王(21)と相対した。フルセットになった叡王戦は全5局が角換わり一本槍だった。名人戦では豊島将之九段(34)と横歩取り、相掛かり、雁木(がんぎ)、横歩取り、四間飛車を指した。
対戦相手が束になったかのように、未経験の研究手をぶつけてくる。叡王戦での2勝3敗の結果は「残念だったが、急所の局面でミスが出た。やっているとこういうこともあると引きずらず、これまでと大きく変わらず過ごせている」。その中で、早く済ませることができた切り替えが、棋聖戦へ結びついたとの分析だった。
6日からは渡辺明九段(40)を挑戦者に迎える王位戦が開幕する。渡辺とは昨年度名人戦以来1年ぶりの番勝負。中4日で臨む第1局へ向けて「これからそちらへ向けて準備していくことになる」。棋聖戦を第3局で終えたことで、ダブルタイトル戦を回避できた。対渡辺に集中できる環境はできあがった。