北野武監督 ベネチア国際映画祭で「Broken Rage」初披露 「もっと真剣にやるべきだったな」
2024年09月08日 05:00
芸能
浅野は上映後、「僕が日本で見た時に感じた面白いという感覚が正しかったことが確認できて良かった」と安堵(あんど)の表情。大森も「こんなにも愛と喜びをもってこの映画と向き合っていただけるんだと思った」と感激の面持ちで語った。
「Broken…」は、北野監督がAmazon MGM スタジオと組み初めて配信用に製作。「暴力映画におけるお笑い」をテーマに、ビートたけしとして主演する殺し屋が、生き残りを懸けて奔走するストーリーを前半はクライムアクション、後半はパロディーで描く2部構成。上映前の会見では「気楽に撮ってみたら、まさかこんな(ベネチアに来る)ことになるとは。もっと真剣にやるべきだったな」と冗談交じりに感想。その上で「暴力もお笑いも感情を揺さぶるもの。人に対する衝撃という意味では、お笑いも暴力。暴力的なものなのか、愛なのか、見る人によって違うのが映画や絵画などのアート」と持論を展開した。来年、プライムビデオでの世界配信を予定している。