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タダしい競馬の見方塾 ~関屋記念~

2021年08月18日 08:05

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タダしい競馬の見方塾 ~関屋記念~
関屋記念を制したロータスランド Photo By スポニチ
 キャリア豊富な競馬記者Aがレース結果を詳しく解説する「タダしい競馬の見方塾」。今回は15日に開催された「関屋記念」編。
 天気が持ち直して良馬場で行われた。勝ったロータスランドは重賞初制覇。2番手追走から直線では内ラチ沿いへ。そのまま踏ん張り、外から襲いかかったカラテを0秒2差で封じ切った。

 お立ち台で田辺騎手は「1頭になるとフラフラすると聞いていた」と語り、ラチ沿いの勝負を選んだ理由を説明した。馬は集団で行動する本能を持つ。1頭になってしまうと不安になる心理は仕方のないところだ。左側にラチを置くことで、フラフラと遊ぶ余地を減らす。そして、逃げたマイスタイルとなるべく長い時間そばにいることで集中できる時間をできるだけ長く取った。実は今の新潟の芝は内よりは、5頭分くらい外を通った方が伸びるのだが、そのメリットよりも、集中して走れる方のメリットを取った。このあたりは鞍上の選択次第なのだが、馬の個性に対応した田辺騎手らしい運び方だったと言えるだろう。

 2着カラテは最後までよく伸びた。安田記念(13着)時はステップレース回避の誤算があり、状態もひと息だった。立て直した今回は完調。ここまで来たら勝ちたかったが、今回は勝ち馬にうまく乗られた。1番人気ソングラインは3着。最後までよく伸びているが、並んだところで手前を替え、最後にもうひと伸びした2着馬にかわされた。古馬のうまさに屈した形で、初の古馬との対決で洗礼を浴びたというところ。これをいい経験としたい。

 ♤競馬記者A スポニチSIVA運営に携わる競馬記者。取材歴は20年超のベテランで、メディア出演実績も多数。本人いわく「運だけは人一倍」。

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