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タダしい競馬の見方塾 ~オールカマー~

2021年09月28日 19:30

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タダしい競馬の見方塾 ~オールカマー~
オールカマーを制したウインマリリン Photo By スポニチ
 キャリア豊富な競馬記者Aがレース結果を詳しく解説する「タダしい競馬の見方塾」。今回は26日に開催された「オールカマー」編。
 1番人気馬は大変だ…。レイパパレが4着に沈むのを見ての正直な思いだ。スタート後、1コーナー付近で外からアールスターが逃げ馬の直後に行こうとしているのを見て、サッと位置を上げて2番手を主張した。残り800メートルから早々とラップが上がる中、4角では自ら逃げ馬を捉えに行った。直線で先頭に立ってからは後続の目標とされながら懸命に踏ん張った。まさに正攻法中の正攻法。誰かがやらなければならないことを全てやり、その末に坂上でかわされた。

 よって、この4着敗退によってレイパパレの評価が下がることは個人的にはない。今回のレースぶりが馬にとってきつく、周囲のライバルにとっては”しめしめ”であることを川田騎手は重々承知だったはずだ。それでも正攻法で攻めたのは、それでもレイパパレならクリアできると期待したからだ。そして、陣営はこの敗戦が馬に成長を促すことを確信しているだろう。

 おっと、敗れた馬への言及が長くなってしまった。勝ったウインマリリンにとっても大きい1勝だ。天皇賞・春(5着)以来だったが、とにかくパドックが抜群。直線でも一瞬、インを突けずにタイミングを失うシーンがあったが、進路を確保してからの切れは素晴らしいものがあった。今秋の目標はエリザベス女王杯とのこと。抜群の中山巧者だが、阪神ならクリアできておかしくない。そして有馬記念では見逃せない存在となりそうだ。

 2着はウインキートス。上位2頭は同じ4歳牝馬。コスモヴューファームの同期だ。牧場関係者の喜びが聞こえてくるようだ。

 ♤競馬記者A スポニチSIVA運営に携わる競馬記者。取材歴は20年超のベテランで、メディア出演実績も多数。本人いわく「運だけは人一倍」。

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