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タダしい競馬の見方塾 ~2021 皐月賞~

2021年04月21日 16:50

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タダしい競馬の見方塾 ~2021 皐月賞~
エフフォーリアで皐月賞を制しポーズをとる横山武 Photo By スポニチ
 キャリア豊富な競馬記者Aがレース結果を詳しく解説する「タダしい競馬の見方塾」。今回は18日に開催された「皐月賞」編。記者Aの鋭い分析をお届けします。
 スタート前は混戦と言われましたが、終わってみれば3馬身差完勝。エフフォーリアの力が一枚上であることを大一番で証明しました。

 エフフォーリアの強さは乗り手の思いのままに動ける自在性にあります。苦もなく4番手のインの絶好位につけ折り合いました。力む1番人気ダノンザキッドとは対照的でした。パワーのいる馬場の中、スタミナを温存しました。

 良さが最も発揮されたのが勝負どころの4コーナーでした。目の前にワールドリバイバルとタイトルホルダー。さて、前が空くのかなと思って見ていました。ワールドリバイバルが下がり、タイトルホルダーが馬場のいいところを求めて1頭分、外に動きました。エフフォーリアの前にスペースができました。そこにスッとエフフォーリアは入りました。

 スペースを求めて焦りが出てもおかしくない場面でしたが、横山武騎手は慌てずにじっくりと待ちました。エフフォーリアも鞍上の考えていることが分かるように冷静に待ち、動くべき時に瞬時に反応しました。この人馬一体感が最大の持ち味。無敗の皐月賞馬に輝いた最大の強みはここにあると感じました。

 父・横山典騎手は阪神競馬場で記者に囲まれ「うれしいに尽きる」と喜びました。父は破天荒な騎乗ぶりが人気ですが、実は自身の騎乗馬のこともライバル馬のことも相当に研究しています。武史騎手に、そのことの重要性を口酸っぱく伝えているのかは分かりませんが、彼も自分の乗り馬とライバルのことは相当研究しています。そのことがよく分かる4コーナーの攻防でした。

 1番人気ダノンザキッドは15着に大敗しました。パドックから力みが見られ、気持ちの高ぶりが見て取れました。馬体重もまた減り、輸送で消耗したことをうかがわせ、馬場入場後も腹回りの発汗が目立ちました。トモの膨らみは申し分なかっただけにもったいなかったです。能力はあっても気持ちが整わなければ勝てない。実力的にはこんなに負ける馬ではないので、ぜひ、巻き返してほしいところです。

 ♤競馬記者A スポニチSIVA運営に携わる競馬記者。取材歴は20年超のベテランで、メディア出演実績も多数。本人いわく「運だけは人一倍」。

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