長島6位止まり「金メダル絶対だった。旅費全部払いたい」
2014年02月12日 05:30
五輪
レース後、自らのふがいなさにむせび泣いた長島は、報道陣が待つ取材エリアをキャップを深くかぶり、右手で顔を覆って無言で通過した。
会場の外で「6位じゃ話にならない。ここまでやられたら(悔しさも)何も思わない」と話すと、その後スタッフに連れ戻され口を開いた。「予想を超えての完敗。1本目の順位は3番だが、組み合わせを見て、かなり厳しいというのは分かっていた。何とかという気持ちはあった」と振り返った。
1本目は得意のアウトスタートで、低速リンク自己ベストの34秒79で3位につけた。2本目は課題のインスタート。第1カーブで2度ほどバランスを崩し、第2カーブ入り口付近から失速。最後は足が止まり、35秒25で16位、総合6位に終わった。「4年間試してきて、1回もしっくりこなかった。実力のなさ。それだけ」。ゴール後は応援席に向かって、ゴメンと両手を合わせた。「そういう気持ち。金メダルは絶対だったんで、申し訳ない。旅費全部払いたい」と思いを口にした。
「3度挑戦して届かなかったら、センスがない」。ソチを集大成と位置づけていたが、今後に関しては「自分一人では決められないので、帰って周りの人たちと相談しながら決めたい」と明言を避けた。