沙羅 涙こらえ…「またこのオリンピックに戻って来られるように」
2014年02月12日 07:58
五輪
金メダルを期待されるプレッシャーだったのか。1回目100メートル、2回目98・5メートルと伸びを欠き4位にとどまった高梨沙羅(17=クラレ)は、「支えてくださった方々に感謝を伝えるためにここに来たので、そこでいい結果を出せなかったことは残念です」と肩を落とした。
今季W杯13戦10勝と向かうところ敵無しで大一番に臨んだが、1本目は不利な追い風でまさかの出遅れ。2回目も持ち前の大ジャンプは影を潜めた。「自分ではやることは一緒なので、どの試合も変わらずに挑んでいたつもりだったんですけど…。やはりどこか違うところがあるなと感じました。自分のメンタルの弱さだと思います」と五輪の怖さを振り返った。
「納得いくジャンプができず、すごく残念」と涙をこらえながら気丈に語った。「またこのオリンピックに戻って来られるように、もっとレベルアップしていきたいと思います」と4年後の平昌五輪での雪辱を誓った。
▼山田いずみコーチの話 悔しいです。前日には高梨と話して少しのミスでも気にしないで飛んでいこうと話し合った。こんな結果になってしまったけど思い切ってやってくれたと思う。
▼斉藤智治監督の話 高梨は本来のジャンプをこの場で出すことができなかった。歯車が少しずつかみ合ってこなくなった。
▼小川孝博コーチの話 五輪は僕も初めてだが、本当に全部がそろわないと上には行けないと感じた。みんなで反省して次につなげたい。