【小椋久美子の目】タカマツは“尻上がり” まだ調子上げられる
2016年08月16日 08:50
五輪
高橋・松友組の相手は過去7勝0敗とはいえ、バドミントンを国技とするマレーシア期待のペアで侮れない選手でした。第2ゲームは風上の相手に苦しめられ、ミスも出ました。でも最後はしっかり自分たちのリズムでプレーしました。
今大会は尻上がりに調子を上げています。松友は1次リーグ初戦では緊張からか迷いながら動いていましたが、2戦目以降は落ち着いています。ネット際に落として、相手にシャトルを上げさせる展開をつくっている。高橋のスマッシュも悪くない。本人の感覚はまだしっくりきていないようで、調子はまだ上げられそうです。
混合ダブルス数野・栗原組は前回王者に強気で向かっていきました。特に栗原は前衛で振り回されて、不利な体勢になっても、機敏の動きと高度なラケットさばきで対応していた。栗原に引っ張られるように、数野も思い切ってラケットを振っていた。相手の方がスピードやプレッシャーのかけ方が上手で負けましたが、ペア結成1年でよくここまで仕上げたなと感心します。(08年北京五輪女子ダブルス代表)