MF中村敬斗「ゴール前以外はよりシンプルになった」決して“ラッキー”ではない国際Aマッチ5得点目

2024年01月01日 18:11

サッカー

MF中村敬斗「ゴール前以外はよりシンプルになった」決して“ラッキー”ではない国際Aマッチ5得点目
<日本・タイ>試合後、サムアップする中村(撮影・西海健太郎) Photo By スポニチ
 【国際親善試合   日本5―0タイ ( 2024年1月1日    国立 )】 ベルギーで気付き、オーストリアでトライし、フランスで磨きを掛けた嗅覚だった。1958~59年の川淵三郎と70年の上田忠彦に次ぎ3人目となるA代表デビュー以降出場5試合5得点目を挙げたMF中村敬斗(23=スタッド・ランス)は「とりあえず(ゴール前に)詰めておいた。ラッキーですね」と謙遜するが、決して偶然ではない。
 元々はドリブラー。だが出場機会をほぼ与えられなかったシント・トロイデン(ベルギー)時代、自らと向き合い「圧倒的にクロスからの得点が少ない」と課題を認識した。そこから実戦を想定したランニングトレーニング開始。そして21年2月に移籍したジュニオール(オーストリア2部)でクロスに入っていくプレーを心掛けた。ジュニオールのトップチームであるLASKでは2年間で公式戦69試合26得点。得意だったカットインシュートに加え、エリア内へのフリーランニングも武器となった。

 今夏移籍したスタッド・ランスでは2得点1アシスト。「フランスに来て、ゴール前以外はよりシンプルになったと思います。ドリブルもかなり消耗するのでなるべくシンプルにやって、自分の武器であるペナルティー付近で勝負することを意識している」。この日も左サイドでパスを受けると、自分を追い越して走った味方を簡単に使い、その後は足を止めずにエリア内に侵入したことが得点につながった。

 ボールがこぼれてきたのは偶然かもしれない。だが“余計なもの”を削ぎ落としてきた努力があったからこそ生まれたゴール。類いまれなる決定力は、第2次森保ジャパンの大きな力になる。

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