芥川賞に医師の朝比奈秋さんと松永K三蔵さん 直木賞は一穂ミチさん

2024年07月18日 05:30

社会

芥川賞に医師の朝比奈秋さんと松永K三蔵さん 直木賞は一穂ミチさん
会見に臨む(左から)一穂ミチさん、松永K三蔵さん、朝比奈秋さん Photo By スポニチ
 第171回芥川賞、直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が17日、都内で開かれた。芥川賞は朝比奈秋さん(43)の「サンショウウオの四十九日」(「新潮」5月号)、松永K三蔵さん(44)の「バリ山行」(「群像」3月号)の2作品。直木賞は一穂ミチさん(46)の「ツミデミック」(光文社)が受賞した。
 芥川賞はともに初ノミネートで受賞。朝比奈さんは、非常勤の医師。「サンショウウオの…」は、周りには1人に見える特殊な「結合双生児」の姉妹を主人公とした。会見では「生きるとは、体とは、精神とは、自我とは…への理解が進み、書き上げられてホッとした」と安堵(あんど)の表情を見せた。

 松永さんは茨城県出身者として初の同賞受賞となり「ただ感謝、感謝の気持ちでいっぱいです」と喜びをかみしめた。勤務先が経営難に陥った主人公が、道のない山を登る「バリ山行」に挑戦する物語。幼くして茨城を離れ、兵庫県西宮市に移住したが、毎年夏には茨城を訪れており「非常に思い入れが深い土地」と語る。「ちょっと落ち着けばまた茨城に行きたい」と凱旋を誓った。

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