大麻草 約2000本栽培でベトナム国籍の男女6人再逮捕 末端価格5億円

2024年07月18日 05:30

社会

大麻草 約2000本栽培でベトナム国籍の男女6人再逮捕 末端価格5億円
茨城県古河市の倉庫内で栽培されていた大麻草(埼玉県警提供)
 茨城、埼玉、神奈川3県警の合同捜査本部は17日、茨城県古河市で大麻草を栽培したとして、大麻取締法違反(営利目的栽培)の疑いでベトナム国籍の20~30代の男女6人を再逮捕した。同日までに古河市や埼玉県加須市、千葉県野田市などの3県4拠点を捜索し、大麻草計約2000本を押収した。末端価格は約5億円。
 このうち古河市で拠点となっていた平屋建ての倉庫では約1500株が栽培され、国内最大規模の“工場”となっていた。床は大麻草の鉢植えで埋め尽くされ、天井には光合成を促すための照明と送風機。内部をのぞかれないようにするためか、窓は板で目張りされていた。

 6人は主犯格とみられる茨城県坂東市の自営業ディン・チュン・フォン容疑者(32)ら同県の3人と千葉県の3人。再逮捕容疑は古河市の倉庫で大麻草約1500本を栽培した疑い。

 合同捜査本部によると、これまでに大麻取締法違反や入管難民法違反の疑いで、6人を含む8人を逮捕。昨年5月、加須市の拠点で火災が起き、大麻草栽培が発覚。捜査の過程で、ディン容疑者らのグループの関与が浮上した。

 ベトナム人による犯罪は昨今、急増している。警察庁組織犯罪対策部のデータによると、昨年の来日ベトナム人による犯罪の摘発は、来日外国人全体の総摘発件数の44%、総摘発人員の36・7%。いずれも中国人を上回り、国別で最多となっている。大麻草の栽培では昨年8月、甲府市内の工場跡地で約1300本を栽培していたとして、ベトナム人技能実習生の男ら3人が逮捕されている。

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