賃上げでも夏休み予算減 物価高、円安が影響

2024年07月18日 05:30

社会

 調査会社インテージ(東京)が17日発表した夏休みに関する調査によると、予算は平均5万8561円と前年より2・6%減った。担当者は「2024年春闘の大企業を中心とした大幅な賃上げや6月に始まった定額減税にもかかわらず、物価上昇と円安のマイナス要因が大きい」と分析した。
 6月27日~7月1日に全国の15~79歳の5千人が答えた。夏休みの予定に物価高・円安がどの程度影響するかについては「かなり」と「やや」が合わせて69・6%に上った。予算増減の理由(複数回答)でも物価高・円安がいずれもトップで、減少は51・5%、増加は26・9%となった。

 予算減少の理由は「給料が増えないから」が35・2%、「電気代・ガス代が上がるから」が33・1%で続いた。

 複数回答で予定を尋ねたところ「自宅で過ごす」(36・9%)、「宿泊ありの国内旅行」(19・1%)、「ショッピングや食事など」(18・5%)、「自分の実家に帰省」(12・9%)の順だった。

 「海外旅行」の予定は2・1%。平均予算は前年比13・8%減の44万3058円だった。渡航先は欧州が落ち込み、旅費が抑えられるアジアが伸びており、円安を考慮したとみられる。

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