大阪・吉村府知事 政府に備蓄米放出を要望 「府の8割の小売店で品切れ発生、既に需給ひっ迫」

2024年08月26日 22:42

社会

大阪・吉村府知事 政府に備蓄米放出を要望 「府の8割の小売店で品切れ発生、既に需給ひっ迫」
吉村洋文大阪府知事 Photo By スポニチ
 大阪府の吉村洋文府知事(49)は26日、自身のX(旧ツイッター)を更新。政府に対し、備蓄米の放出を要望する書面を提出したことを明らかにした。
 「本日、政府に備蓄米の放出を要望しました。政府には100万トンの備蓄米があり、あえて倉庫に眠らせておく必要はないと思います。府の緊急抽出調査によっても約8割のスーパー等でコメが品切れ、府民や議会からも声が届いています。*9月中には新米が出回るとのことで落ち着いた消費行動をお願いします」と添え、坂本農水大臣に提出した要望書をアップした。

 要望書では「米の流通状況改善について」として、「現在、大阪府内の小売店等で米を入手することが難しくなっています」と訴えた。

 「都市部を中心に他府県でも同様の状況となっており、その要因として、昨夏の猛暑の影響による収穫量の減少や、品質低下による精米後の米の流通量の減少、コロナから外国人観光客数が回復していることに伴う消費の増加、パンや麺類に比べて価格上昇が緩やかな米の需要増加等が指摘されています。また、本格的に新米が出回り始める前の端境期で米の在庫が減少していたところへ、南海トラフ地震臨時情報を受けて備蓄用に買い求める動きが広がり、品薄に拍車をかけた可能性も考えられます」と原因を分析。

 「府が緊急に抽出調査を実施したところ、8割の小売店で品切れが発生しており、既に需給ひっ迫といえる状況にあります。また、府民からも、何軒もの小売店等を探しても米が手に入らないという切実な声が連日寄せられています。今後、新米の流通により供給状況が改善されると考えられますが、本格的な流通にはなお時間を要します。一方、府民は現在、日々必要な米の確保に苦慮している状況であり、府として今後数週間にわたり現在の状況が放置されることは看過することができません」と窮状を記載。

 「こうした状況を受けて、大阪府議会の各会派からも、府から国に対し、米の安定供給の確保を求めるべきであるという緊急要望が提出されているところです。ついては、米の流通状況の改善に向けて、下記のとおり強く要望します」とし、「政府備蓄米を小売店等に早期に流通させ、米の流通状況を改善すること」と要望した。

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