衆院選 白票=抗議の意味って本当? 自民党議員が明かしていた本音 ネットでは「白票=白紙委任」の声
2024年10月24日 16:22
社会
20日放送のテレビ朝日「有働タイムズ」(日曜後8・56)では若者の投票率低下を特集した際、番組MCの有働由美子アナウンサーが「公約を調べて選ぼうと思ったけど分からなくて、白票で投票したことあるんです」と自身も白票を投じた経験があると発言。そして「“選挙は行きたいけど選べる人がいない。どうしてくれるんだ!”というのは政治家は分かってくれるんですか?入れる人がいなかったっていうことなんですけど」と同局政治部官邸キャップの千々岩森生氏へ質問した。
政治家は白票=抗議と受け止めるのか?という質問に千々岩氏は「白票のボリュームによるかもしれない。白票がドーンと増えてくるとまさに政治不信の結果なのでインパクトがある。まだそこまで白票の人は多くないと思いますけど」と説明。そして「よく分からないから選挙へ行かないという人にとっては、まず行ってみて、白票でもいいから行ってみると、“こうやって投票用紙と替えてもらえるんだ”とか、その1回目の経験って凄く重要ですよね」と話し、一歩踏み出してみることの重要性を訴えた。
番組が放送されると、SNSでは「白票を勧めるような報道はどうなの」「白票でもいい、という発言はやめてほしかった」と批判の声が続出した。
では政治家は白票についてどう考えているのか。自民党の細野豪志氏は2022年7月5日、自身のXにこう投稿している。
「時々『白票を入れました』と言ってくる若い人がいるんだが、返答に窮する。白票は選挙結果に全く影響しないし、白票の数を気にしている政治家に会ったことがない。選挙区にベストの候補者はいないかもしれない。それも民主主義。若い人には白紙委任するのではなく自ら考えてジャッジしてもらいたい」
この投稿には約1100件のリプライが寄せられたが、細野氏は翌6日に「『白票は投票できる人がいないという意思表示』という趣旨のリプが数多く来ている。気持ちは分からないではないが、それなら『自ら選挙に出る』もしくは『仲間から候補者を出す』という選択がある。厳しいようだが、それをしないなら候補者の中から選択するのが選挙だ」と自身の考えを示していた。