田中刑事 ミス悔やむも「戻る時間ではない」 五輪の難しさを痛感

2018年02月17日 11:35

フィギュアスケート

田中刑事 ミス悔やむも「戻る時間ではない」 五輪の難しさを痛感
フリーの演技をする田中刑事(撮影・小海途 良幹) Photo By スポニチ
 【平昌冬季五輪 フィギュアスケート男子フリー ( 2018年2月17日    韓国・江陵アイスアリーナ )】 平昌五輪は17日、フィギュアスケートの男子フリーを行い、ショートプログラム(SP)で20位だった田中刑事(23=倉敷芸術科学大大学院)は164・78点で合計244・83点。五輪ではまだ1度も決めていなかった4回転サルコ―を冒頭で決めたものの、その後のジャンプが乱れ、得点は伸びなかった。
―いい滑りをしたがジャンプでミスが出た

 「どちらかというとその緊張感をそのまま顔に出せば、それっぽい表現になるので。顔が固くてももっと固くして、表現はできやすいっていうプログラムといえばそうなんですけど、本当に緊張感を崩してでも顔を作らないと、堅苦しいプログラムになってしまうので、きょうは団体戦でやり残したフリーの表現っていうのを意識しながら滑りました」

―滑り終えた後は

 「とりあえずオリンピックの最後の演技は終わってしまったので、いくら悔いても戻る時間ではないと思いながら。今日は失敗もしましたけど、やりきろうという気持ちで滑りました」

―やりきれた?

 「うーん、やっぱり試合なのでミスをした部分が本当に団体戦を通して、ショートもそうなんですけど、悔しさっていうのはずっと残るものなので。これを背負っていきたい」

―初めてのオリンピックは

 「準備できるものはやりきって、ここに上がってきたので、それを試合で出す難しさは、普段の試合でもそうなんですけど、まあこの試合…オリンピックでの難しさっていうのをまたひとつ身に染みました」

―最初のサルコーは成功した。確率は?

 「練習より本番での失敗が、今回全部通して自分での反省点でもある。練習ができても本番でとべないと意味がないので。そこは本当に悔しい部分です」

―岡山での壮行会で感謝を伝えるのは演技しかないと

 「もっと見せていけたらなと思った。表現の面であり、僕自身が楽しそうに滑っている表現というのを見せて行けたら良かったんですけど。団体戦からもっと見せたい部分を出せたら良かったと思う」

―最後のステップでは体が良く動いていた。スタミナ的にはどうだった?

 「団体戦よりはしっかり意識が通って、最後のリカバリーもちゃんと頭で考えられたぶん、団体戦よりはちゃんと考えて滑れた」

―今後のスケート人生の課題などは

 「いろんなプログラムに挑戦したいので。いまはまだ全然何も決めていないんですけど、今もっている4回転を増やすことも出来るし、トーループをまだあと1本、フリーにも入れることも出来るし、ショートにもトーループを入れていくことも可能なので、構成はもっとあげることが出来るので。その部分と新しいプログラムでどこまで自分の表現できる幅が伸びるか僕自身楽しみな面であるのが、伸びしろだとも思っているので。まだまだ上を目指していきたい」

―得たものは

 「今季も昨季もそうですけど、いろんな試合を通してたくさん得ているものはある。今回のオリンピックはこの雰囲気の中で、自分が練習してきたことをどれだけ出せるかが勝負だと思っていた。それが全部出し切れなかったという部分では本当に、今までの経験で得たものよりも濃いものを得たと思います」

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