藤田寛之のレッツビギン!!実践編 ミススポーツ上達の道【最終回 ショートパットを外さない】
2020年12月25日 12:00
ゴルフ
藤田 入れごろ外しごろの距離と言いますか、プロでもプレッシャーがかかる距離ですよね。まずは田中さんに挑戦してもらいましょう。
田中 入れたいと思うと緊張してきますね。
※ボールはカップに向かって転がるも、蹴られてしまいました。
藤田 初心者やアベレージゴルファーによく見られる光景ですね。アドレスの段階からカップが視界に入るので、どうしてもボールが入ったかどうかの結果を知りたい気持ちが強くなります。その結果、インパクトの前に顔が上がり、フェースの向きも変わってしまいます。今回の田中さんのパッティングがまさにそれで、顔が上がったことでフェースが微妙に開き、右に打ち出された分、カップに蹴られてしまいました。
常住 解決方法はあるのでしょうか?
藤田 最も有効なのはボールのすぐ先にスパット(目印)を見つけることです。そのスパットの上をボールが通過することを確認できれば、ヘッドアップを防げます。
常住 具体的にどのようにスパット見つけたらいいのでしょう?
藤田 まずはカップとボールを結んだラインの後方に立ちます。真っすぐなラインなら、その線上の枯れた芝でも色が変わっている芝でも何でも構いません。ボールのすぐ先から、30センチくらい先の間のところにスパットを見つけます。曲がるラインなら自分が打ち出したい目標とボールを結んだライン上にスパットを見つけます。要は、わざわざ顔を上げなくてもボールがスパットの上を通過することを確認できる範囲に見つけます。
常住 一度見本を見せて頂けますか?
藤田 分かりました。ポイントはカップの存在を消すことです。アドレスに入る前に2、3回素振りをしてストロークを確認したら、あとはスパットに対してフェース面がスクエアに向いているかどうかだけを見ながらアドレスに入ります。ボールが転がっていくイメージを出したら、スパットの上をボールが通過することだけを考えてテークバックに入りましょう。
常住 見事カップインしましたが、スパットを見つけてもショートパットを外す人は何が原因だと思いますか?
藤田 単純にストロークの問題ですね。パッティングにはパチンと打つタップ式とフォロースルーをしっかりとるストローク式があります。どちらを選ぶかは個人の好みによりますが、大切なのは、インパクトを緩めないことです。ショートパットだとどうしても強く打ってはいけないと思うのか、緩みがちです。そうなると、フェース面が変わるので、ボールがどこに転がっていくのか分かりません。まずは、自宅でパターマットやカーペットの上で緩まないインパクトを意識しながらボールを転がしてみましょう。
=終わり=
(取材協力=静岡・葛城ゴルフ倶楽部)
◆藤田 寛之(ふじた・ひろゆき) 1969年(昭44)6月16日生まれの51歳。福岡県出身。15歳でゴルフを始め専修大を経て92年プロ入り。97年サントリーオープンでツアー初V。12年には年間4勝をマークし賞金王に輝く。20代は1勝だったが、30代で5勝、40代で12勝と年齢を重ねるごとにプレーヤーとしての凄みを増している。昨年は優勝こそなかったものの、賞金ランク18位で23年連続賞金シードを獲得。1メートル68、70キロ。
◆田中 絵梨果(たなか・えりか) 1997年(平9)11月30日生まれ、神戸市出身の23歳。1月のミス日本コンテストで「ミス日本ミススポーツ」に輝く。特技は英語(英検1級)、サッカー、ドラゴンボート。1メートル72。
◆ジミー・常住=本名・常住治臣(つねずみ・はるおみ) 1981年(昭56)12月15日生まれの39歳。東京都出身。5歳でゴルフを始め米マーセッド・カレッジ留学を経て、12年日本プロゴルフ協会(PGA)の指導者ライセンスを取得。1メートル70、70キロ。
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