丸山茂樹が男子ツアー再生へ提言 キーワードは「思い切り」
2020年12月25日 05:30
ゴルフ
「今年(の選手会長)はちょっと大変だったと思いますよ。凄いつらい立場だったと思います」。時松は1月に石川遼の後継会長に就任。26歳138日の新会長は、石川の26歳110日に次ぐ歴代2位の若さだったが、いきなり試練に襲われた。感染拡大で4月の国内開幕戦から次々に試合が中止となり、男子ツアーを統括する日本ゴルフツアー機構(JGTO)の会議や関係者との打ち合わせに忙殺されることになった。
「自宅が福岡なので(試合がない時は)午前中に(リモートで)会議をして午後に練習という生活でした。副会長の池田さんや石川さんたちに本当に助けていただきました」
そんな時松の姿を間近で見ていたのが、JGTOの相談役でもある丸山だった。「こういう状況で男子はなかなか試合を再開できなかった。でも、女子がやっているのに男子がないと〝どうなってるんだ〟と言われたりする。気の毒な感じでした」。コロナ禍の中、女子は6月以降に試合が実施された。ところが、男子はわずか5試合にとどまった。ネックになったのが、外国人選手の出場問題。男子ツアーは65人の賞金シードのうち、外国人選手が31人を占める。彼らは入国制限や2週間の隔離措置などが足かせになり、簡単に来日できなかった。その対応をどうすべきか、容易に意見がまとまらず、開催に向けての〝地ならし〟も進まなかった。
一方で外国人選手のシードの割合が相対的に少ない女子は、思い切って開催に踏み切ることができた。そうした男女の環境の違いを踏まえ、丸山は来年の男子ツアーについて「女子は全部の外国人選手が来日しなくても試合をやれた。男子もそこは見習うべき」と提言。感染が終息しない中で安全な形で試合を実施するには、規模の縮小や開催形態の変化が避けられない。その条件整備のために、まず丸山が説いたのが外国人選手の理解を得ることだ。「彼らに対して、われわれ(JGTO)は受け入れ態勢をきちんとつくっているので、出てくださいとレターを送る。それでも自らの意思で来日しないというのであれば仕方がないですよね」と主張する。
コロナ禍を乗り越え男子ツアーが元気を取り戻すには、スポンサーや選手の協力が欠かせないが、同時に痛みを伴うケースが出ることも覚悟しなければならない。「若いゲンちゃん(時松の愛称)には言いづらいこともあると思う。だから、僕らが前に出てそれを言ってあげたい。それが僕らにできる援護。21年は思い切りが必要じゃないですか。男子も思い切って、いきたいですね」とサポートを約束していた。
今回の収録は26日、1月2日に放送される。
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