エディー・イングランドまさかの黒星発進 スコットランドは38年ぶり敵地勝利 6カ国対抗開幕

2021年02月07日 05:00

ラグビー

エディー・イングランドまさかの黒星発進 スコットランドは38年ぶり敵地勝利 6カ国対抗開幕
イングランド代表のエディー・ジョーンズヘッドコーチ Photo By スポニチ
 ラグビーの欧州6カ国対抗シックス・ネーションズ2021が6日に開幕し、2連覇を狙うイングランドが地元トゥイッケナムで前回4位のスコットランドに6―11で敗れる波乱の幕開けとなった。スコットランドのトゥイッケナムでの勝利は1983年以来、38年ぶり。また、前回2位で2023年W杯開催国のフランスは敵地ローマで同最下位のイタリアから7トライを奪い、50―10と快勝した。イタリアは6カ国対抗28連敗となった。
 エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)の下、2019年W杯日本大会で準優勝し、昨年の6カ国対抗とオータムネーションズ杯ではいずれも優勝したイングランドだったが、序盤からノックオン、ハンドリングエラー、反則の連発と精彩を欠いた。アタックにスピードがなくスコットランドの防御網につかまり、ラインブレークの回数は試合を通じてゼロ。本来得意とするキッキングゲームも精度を欠き、ボールポゼッションは37%、地域支配率は41%と劣勢を強いられた。

 前半6分にPGで先制されると同24分にはNo・8のB・ブニポラがシンビン(10分間退場)となり、1人少ない時間帯の30分にスコットランドWTBファンデルメルベにトライを許して0―8。34分と39分にSOファレル主将がPGを決めて6―8と2点差に詰め寄ったものの、後半9分にスコットランドSOラッセルにPGを決められて再び5点差とされた。ジョーンズHCは後半15分にSHをヤングズからロブソンに代えるなど早めの選手交代を仕掛けたが、流れは変わらずじまい。日本、アルゼンチンと同じ1次リーグD組に入った23年W杯フランス大会へ新たな戦い方を模索する中、まさかの黒星スタートとなった。

 スコットランドは立ち上がりに速いテンポでアタックを仕掛け、激しいディフェンスでイングランドの前進を許さず、自陣22メートルライン内へ押し込まれる時間帯はほとんどなかった。ラッセルがPGを外すなど後半に突き放せなかったものの、冷たい雨に見舞われた試合で最後まで主導権を明け渡さず、世界最古のテストマッチと記録されている1871年のイングランドとの初対戦から150周年を白星で飾った。絶妙なキックとカウンターでチャンスをつくり出したFBホッグがプレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれた。

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