箱根駅伝 戦い終えて
2023年01月04日 05:11
駅伝
▼14位 山梨学院大
往路の16位から順位を2つ上げた。前日から切り替えて新たなレースとして復路の1桁順位を目指したがそこにも届かず。飯島理彰監督(51)は「甘い世界じゃない。シードを獲るには去年以上のことをやらないといけないと明確になった」と悔しがった。課題は5区の山上り。「山を区間上位で走れる選手を育成しない限りキツい。でもその前に予選会があるので、まずはそれに向けて」と巻き返しを誓った。
▼15位 東海大
往路の13位から総合15位へ順位を下げ2年続けてシード落ちした。9人抜きをした2区4位の石原(3年)と3区6位の花岡(1年)以外は低調な走りで19年に総合初優勝を飾った“湘南の暴れん坊”は見る影もなし。両角速監督(56)はコロナ禍の影響もあって学生たちが集中して競技に打ち込めていない現状を明かし、「全体の雰囲気を変えていかないといけない」と改革の必要性を訴えた。
▼16位 大東大
4年ぶりの出場でシード権は獲れなかったが、往路の17位から1つ順位を上げた。10区で区間8位と踏ん張った谷口主将(4年)は「チーム全体が同じ方向を向いて復路で少しでも順位を上げられた」と納得の表情。3年ぶりの有観客で多くの声援が飛ぶ中、大手町までを駆け抜け「箱根は夢の舞台だったので、ずっと楽しめた」と笑顔だった。
▼17位 日体大
過去総合優勝10度の名門も5年連続シード落ちとなった。昨年も4区と5区を走った分須(2年)と吉冨(3年)が区間20、19位と不振だった往路の18位が響き復路で総合順位を1つ上げるのが精いっぱい。玉城良二監督(61)は「2人で昨年のタイムよりも6分遅かった」と首をかしげ、100回大会を迎える来年へ「いなくてはいけないチームと思っている」と語気を強めた。
▼関東学連
関東学生連合は11時間17分13秒(参考記録)で、タイムでは20位の専大を上回った。コロナ下で合同練習の機会はなかったが、往路の1区で育英大の新田(4年)がスタートから独走する見せ場をつくるなど、「想像以上に反響があった」と出場を逃した大学の選手で編成されるチームの意義を喜んだ。ただし、予選会の門戸を全国に開放する来年の100回大会では編成されないことが決まっている。
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