ラグビー日本代表 “デスゾーン”W杯へ意識統一「エベレストを登る」

2023年06月13日 05:10

ラグビー

ラグビー日本代表 “デスゾーン”W杯へ意識統一「エベレストを登る」
<ラグビー日本代表練習>具にサムアップをする坂手(撮影・篠原岳夫) Photo By スポニチ
 ラグビー日本代表は12日、今秋のW杯フランス大会に向けた強化合宿を千葉県浦安市内でスタートした。代表36人と代表候補10人の中から故障者などを除いた4人を含む計40人が参加。ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)が「ファイナルに向けたチームづくりをしないといけない」と話し、頂上を目指す旅が始まった。
 W杯という険しい山道を歩む。前日11日にはミーティングでテーマを再確認した。「エベレストを登る」。昨年の活動から、チームはW杯決勝までの道のりをエベレスト登頂に例えてきた。昨秋は基礎を固めるベースキャンプ、大会本番は一つのミスが命取りとなるデスゾーンと表現。屋内トレーニング場には、選手たちが山頂を見上げる姿が描かれた大きな垂れ幕が掲げられている。

 報道陣に公開された約30分間はディフェンスの連係に時間を割いた。標高8000メートルを超える低酸素エリアの“デスゾーン”で戦うために連係の確認作業は重要だ。フッカー坂手淳史(埼玉)は「いい準備、いいチームづくりでW杯に臨みたい。時間は決まっているので、その中でどう落とし込んで自分たちのものにしていくか」と見据えている。

 山頂を目指し、6月30日までは浦安合宿でトレーニングを重ね、7月からは強化試合やテストマッチに臨む。「ここでギアを上げてやっていく。デスゾーンに行くための最後の息上げ」と坂手。日本開催の前回19年で成し遂げた8強を超える新たな景色を頂上から見るつもりだ。

 ▽12日の練習参加メンバー。※●は代表候補

<プロップ>
稲垣啓太(埼玉)
クレイグ・ミラー(埼玉)
シオネ・ハラシリ(横浜)
具智元(神戸)
垣永真之介(東京SG)
ヴァル・アサエリ愛(埼玉)
●小林賢太(東京SG)

<フッカー>
堀江翔太(埼玉)
坂手淳史(埼玉)
堀越康介(東京SG)

<ロック>
ジェームス・ムーア(浦安)
ヘル・ウヴェ(東京ベイ)
サウマキ・アマナキ(神戸)
ワーナー・ディアンズ(BL東京)

<ロック/フランカー>
アマト・ファカタヴァ(BR東京)
ジャック・コーネルセン(埼玉)

<フランカー>
福井翔大(埼玉)
姫野和樹(トヨタ)
リーチ・マイケル(BL東京)
●下川甲嗣(東京SG)
<No・8>
ファウルア・マキシ(東京ベイ)

<SH>
斎藤直人(東京SG)
流大(東京SG)
福田健太(トヨタ)

<SO>
李承信(神戸)
松田力也(埼玉)

<CTB>
ニコラス・マクカラン(BL東京)
中村亮土(東京SG)
長田智希(埼玉)
中野将伍(東京SG)
ディラン・ライリー(埼玉)

<WTB>
シオサイア・フィフィタ
木田晴斗(東京ベイ)
セミシ・マシレワ(花園)
ジョネ・ナイカブラ(BL東京)
●高橋汰地(トヨタ)
●レメキ・ロマノラヴァ(東葛)

<FB/WTB>
松島幸太朗(東京SG)

<FB>
山中亮平(神戸)

<FB/SO>
小倉順平(横浜)

 ▽7、8月に国内で実施する試合日程
 ◆7月8日 ジャパンXV―オールブラックスXV(東京・秩父宮ラグビー場)
 ◆7月15日 日本代表―オールブラックスXV(熊本・えがお健康スタジアム)
 ※上記2試合は「リポビタンDチャレンジカップ2023」として開催。いずれも非テストマッチでキャップ対象外
 ◆7月22日 日本代表―サモア代表(北海道・札幌ドーム)
 ◆7月29日 日本代表―トンガ代表(大阪・花園ラグビー場)
 ◆8月5日 日本代表―フィジー代表(東京・秩父宮ラグビー場)
 ※上記3試合は「リポビタンDチャレンジカップ2023パシフィックネーションズシリーズ」として開催。いずれもテストマッチでキャップ対象

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