ナゲッツが初のリーグ制覇 チーム創設56シーズン目で王座獲得

2023年06月13日 12:12

バスケット

ナゲッツが初のリーグ制覇 チーム創設56シーズン目で王座獲得
優勝トロフィーを授与されて歓喜するナゲッツの面々(AP) Photo By AP
 NBAの王者を決める「ファイナル(FINALS)」の第5戦が12日にコロラド州デンバーで行われ、西の第1シードのナゲッツが94―89(前半44―51)で東の第8シード、ヒートを下して4勝1敗。1967年にNBAの対抗組織だったABAにデンバー・ロケッツとして誕生して以来(開幕前の名前はラークス)、チーム創設56シーズン目でのリーグ初制覇を達成した。
 ナゲッツは前半では3点シュートを15本中14本失敗し、ターンオーバーは10回。一時10点差のビハインドとなって苦戦を強いられていたが、リードする側が5回入れ替わった第4Qを制して勝利を収めた。

 88―89で迎えた残りにはジャマール・マーリー(26)が外したシュートをブルース・ブラウン(26)がゴール下でフォローして勝ち越し。残り24・4秒にはヒートのジミー・バトラー(33)のパスをケンタビアス・コールドウェルポープ(30)がスティールし、反則で得たフリースローを2本とも成功させた。

 ニコラ・ヨキッチ(28)は第4Qの10得点を含む28得点、16リバウンド、4アシストをマーク。ジャマール・マーリー(26)はターンオーバーを6回犯しながらも14得点と8アシストを稼いでチームをけん引した。マイケル・ポーターJR(24)も16得点と13リバウンド。優勝が決まると本拠地ボール・アリーナは大歓声に包まれた。
 
 ABA最後のシーズンは1975年。開幕にこぎつけたのは9チームでこのうち3チーム(ペイサーズ、スパーズ、ナゲッツ)が翌年にNBAに吸収されていた。最後の年にナゲッツは60勝24敗で1位。プレーオフがなければ優勝だったが、2位ネッツとのファイナルで2勝4敗で敗れていた。

 ジェフ・グリーン(36)はキャブス時代の18年にファイナルを経験しているがウォリアーズに0勝4敗で敗退。NBA16シーズン目、11チーム目での初優勝となった。また控えガードで13シーズン目のイシュ・スミス(34)は13シーズン目となったナゲッツで初の王座獲得。ウィザーズとレイカーズで八村とチームメートだったトーマス・ブライアント(25)もスミス同様、ファイナルでの出場機会はなかったものの6シーズン目で優勝メンバーに名を連ねた。

 第8シードとして史上2チーム目のファイナル進出を果たしたヒートは善戦したものの敗退。ジミー・バトラー(33)は第4Qでの連続13得点を含む21得点、バム・アデバイヨ(25)も20得点と12リバウンドを記録して食い下がったがあと一歩及ばなかった。

 なおNHLスタンレー杯決勝では昨年、ナゲッツと同じくデンバーに本拠を置いているアバランチが3回目の優勝。2016年のNFLスーパーボウルではブロンコスが優勝しており、デンバーのプロチームはここ7年で3回目の“頂点到達”となった。

 <第4戦チーム成績>
 ▼FG成功率=ナゲッツ45・2%(84本中38本)、ヒート34・4%(96本中33本)
 ▼3点シュート成功率=ナゲッツ17・9%(28本中5本)、ヒート25・7%(35本中9本)
 ▼FT成功率=ナゲッツ56・5%(23本中13本)、ヒート87・5%(16本中14本)
 ▼リバウンド=ナゲッツ(57)、ヒート(44)
 ▼アシスト=ナゲッツ(21)、ヒート(18)
 ▼スティール=ナゲッツ(6)、ヒート(9)
 ▼ブロックショット=ナゲッツ(7)、ヒート(7)
 ▼ターンオーバー=ナゲッツ(15)、ヒート(8)
 ▼ペイント内得点=ナゲッツ(60)、ヒート(44)
 ▼速攻による得点=ナゲッツ(19)、ヒート(12)
 ▼反則数=ナゲッツ(13)、ヒート(21)
 ▼最大点差リード=ナゲッツ(8)、ヒート(10)

 <ファイナルの成績と日程>
 ▼第1戦=6月1日(デンバー)○ナゲッツ104―93●ヒート
 ▼第2戦=6月4日(デンバー)○ヒート111―108●ナゲッツ
 ▼第3戦=6月7日(マイアミ)=○ナゲッツ109―94●ヒート
 ▼第4戦=6月9日(マイアミ)=○ナゲッツ―●ヒート
 ▼第5戦=6月12日(デンバー)=○ナゲッツ94―89●ヒート
 *日付は米国時間

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