スポーツ有料サイトの「ジ・アスレチック」でレイオフ 親会社のNYタイムズが苦渋の決断

2023年06月13日 08:04

スポーツ社会

スポーツ有料サイトの「ジ・アスレチック」でレイオフ 親会社のNYタイムズが苦渋の決断
ジ・アスレチックの従業員の4%をカットした親会社のニューヨーク・タイムズ(AP) Photo By AP
 2016年1月に発足した米スポーツ専門の有料サイトで120万人の購読者を持つと言われている「ジ・アスレチック(本社サンフランシスコ)」の記者20人が一時解雇(レイオフ)となり、別の20人のスタッフは配置転換されることになった。
 11日に親会社のニューヨーク・タイムズが報じ、AP通信などが伝えているもので“整理対象”となっているのは全体の約4%。2016年に有力なスポーツライターを引き抜く形で発足した「ジ・アスレチック」は22年1月にニューヨーク・タイムズに5億5000万ドル(約7700億円)で買収されたが、赤字体質の改善が急務で人員整理を余儀なくさせられたと見られている。

 「ジ・アスレチック」の年契約における月額購読料は12日時点で1ドル99セント(5ドル99セントから値下げ)、月決め契約では7ドル99セント。AP通信によれば、今年度の第一四半期では2230万ドル(約31億2000万ドル)の営業利益があったものの経費を差し引くと780万ドル(約10億9000万円)の損失で、今年度全体の損失額は2021年度(5500万ドル)よりも縮小されるが、それでも3600万ドル(約50億円)に達すると見込まれている。

 ニューヨーク・タイムズ側は「組織の再編成を目的にした難しい決断だった。ジ・アスレチックの経営規模を今年度の終わりまでには昨年よりも拡大させたい。この戦略がうまくいけば、最終的には100人以上のビート・リポーター(チームの番記者)を抱えることになるだろう」と語っている。

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