【一問一答】肩こり、首コリ対策に!寝具メーカーが教える「枕の正しい選び方」

2023年06月13日 12:00

【一問一答】肩こり、首コリ対策に!寝具メーカーが教える「枕の正しい選び方」
合わない枕を使っていると、肩こりや首コリ、頭痛などさまざまな不調につながりやすくなるもの。自分に合った枕を使うことが、質のよい睡眠をとるためにも重要となりますが、これがまた難しい! とはいえ、オーダー枕は敷居が高いという […]

合わない枕を使っていると、肩こりや首コリ、頭痛などさまざまな不調につながりやすくなるもの。自分に合った枕を使うことが、質のよい睡眠をとるためにも重要となりますが、これがまた難しい! とはいえ、オーダー枕は敷居が高いという人も多いかと思います。

高さはどれくらいか、どんな素材を選べばよいのか。枕に対するよくある疑問を、ドイツ発スリープテック・ブランド『Emma Sleep(エマ・スリープ)』に、一問一答形式で聞いてみました。

第1章 枕を買うときに見るべきポイント

まずは、枕を選ぶときの基本から。

Q.枕の高さは、どれくらいを目安に選ぶといい?

A.ご自身の寝方によって、おすすめの枕の高さは異なります。仰向け寝の方は10~12cm、横向き寝は高さのあるもの、うつぶせ寝の方は低めの枕(高さだと7cm以下)がおすすめです。

Q.枕の硬さはどう選べばいい?

A.仰向け寝の方はほどよい硬さのもの、うつぶせ寝の方は柔らかい素材、横向き寝の方は、沈み込みを防ぐような硬さのある枕が快眠のカギになります。

Q.枕の素材はどれを選ぶといい?

A.仰向け寝の方は、メモリーフォーム製のような硬すぎず柔らかすぎない素材、うつぶせ寝が多い方は柔らかい素材のもの、横向き寝の方は、しっかりとした硬めの素材のものを選択いただくのがよいと思います。

Q.枕のサイズはどれくらいの大きさがいい?

A.サイズの場合、寝方ではなく、体型と枕の目的に沿って選んでいただくのがよいと思います。標準体型の方はシングルサイズ(約63×43cm)、体型のいい方、もしくはゆったりと寝たい方はセミダブル(約70×50cm)、二人で枕をシェアされる場合はダブル(約120×43cm)が良いと思います。

Q.枕を選ぶとき、意識すべきポイントは?

A.人は一晩中、寝姿勢を変えながら睡眠をとります。そのため、どんな寝姿勢にも合う枕を探すことは難しいですが、まずはご自身のよく取られる寝姿勢を把握することが大切になります。

第2章 お悩み別! 枕の選び方

続いて、体の不調から見た枕の選び方です。

Q.肩こりの人にはどんな枕がおすすめ?

A.横向き寝に合わせて枕を高く調節してしまうと、寝返りが打ちづらくなります。そうなると仰向けになるときに力が入ってしまい、肩こり悪化にも繋がります。

予防として、肩の下にタオルを入れ、仰向けの状態で首筋と背筋がまっすぐなるように高さを意識しましょう。

Q.首コリの人にはどんな枕がおすすめ?

A.メモリーフォーム製の枕です。体型にしっかりとフィットするため、サポート力が他の種類の枕より増し、首コリがある方にはおすすめです。また、仰向けで寝ることが多い方には、平らな枕が首コリの軽減を手助けしてくれるのではないでしょうか。

Q.朝起きると頭痛を感じる人にはどんな枕がおすすめ?

A.まず、頭痛の症状について確認をすることです。枕が原因の頭痛としてよく挙げられるのが、緊張型頭痛と後頭神経痛です。この2つに関しては、枕の高さと枕の素材が重要になります。リラックスできる素材かどうか、実際に感触を確かめてから使うのが手っ取り早いかもしれません。

目安としては、以下のような素材が合うかと思います。

  • 柔らかめが好みの場合:わた、低反発ウレタン、羽毛、羽根
  • ふつうの硬さでお探しの場合:高反発ウレタン、そばがら、ラテックス
  • かためご希望であれば:パイプ、ファイバー

Q.朝起きると顔がむくんでいる人にはどんな枕がおすすめ?

A.枕が低すぎると、睡眠時に顔の老廃物が流れにくくなり、起きたときに顔のむくみを感じやすくなることは考えられます。ご自身の体型に合った高さを見つけていただくことがポイントになると思います。

まずはタオルで1cmずつ、高さを調節しながら確認するのが試しやすいと思います。

Q.ストレートネックの人にはどんな枕がおすすめ?

A.寝たときに、立っているときのように頸椎がやさしいS字カーブになっているかどうかは大きなポイントになります。高さは体型や体格にも左右されますが、高すぎる枕はストレートネックの症状悪化に繋がりかねないので、注意が必要です。

第3章 今の枕、合ってる?

Q.枕が自分に合っているか、合っていないか確かめる方法が知りたい!

A.ご自身に合っている枕かどうかのポイントは4つです。枕の高さ、素材の硬さ、寝返りのしやすさと枕の形です。

  • 枕の高さ:後頭部から肩までと、マットレスを埋めてくれているかどうかを確認しましょう。
  • 素材の硬さ:実際に寝てみて、「この素材でリラックスできるかどうか」を確認してみましょう。
  • 寝返りのしやすさ:寝返りができるスペースがある枕を選びましょう。
  • 枕の形:標準型以外にも、中央にくぼみがあるタイプ、波型など枕の形状はさまざまです。まずは枕の用途を明確にしましょう。

Q.合わない枕を使い続けると、どんなデメリットがある?

A.ご自身に合わない枕を長い間使い続けてしまうと、質のよい睡眠時間が阻害され、結果として疲れが取れなかったり、身体の痛みを感じる可能性があります。また、近年よく聞くストレートネックの症状が悪化してしまうことも考えられます。

第4章 枕に対する素朴なギモン

Q.そもそも枕はマストなの?

A.枕とは、実は頭ではなく首を支える寝具です。枕なしだと首や肩が浮いて、余分な力がかかり、痛みを引き起こしやすくなるため、一般的に枕は『必要』というのが回答です。ただ、体に合わない枕であれば例外です。枕がご自身に合っておらず、就寝中に違和感や起床後に痛みがある場合は、使用を避けた方がよいでしょう。

Q.マットレスによって選ぶべき枕も変わるってホント?

A.日々の快眠は、マットレスと枕のどちらかが欠けても得られるものではないので、双方の寝心地を併せることは大切になります。ただ、枕を選ぶポイントは高さ、素材、寝返りのしやすさと枕の用途です。その軸で探した上で、最後にお使いのマットレスとのコンビネーションを試してみるのはいかがでしょうか。

Q.値段がピンキリだけれど、何が違う?高いほうがいい?

A.『値段が高いほうがいい』ということは、一概には言えません。もちろん希少価値のある素材であれば、高いのは当たり前のことです。ただ素材の価格以外で代金に含まれているものがあります。それは宣伝費用です。市場の中でお客様に商品を知ってもらうためには、宣伝をする必要があります。ブランドによってはこういった宣伝費用が代金に含まれているケースもあるので、購入の際はひとつのポイントとして見極めていきたいですね。

Q.枕はどれくらいで買い替えればいい?

A.毎日使う枕の寿命は、長くても5年くらいと言われています。ただし、枕の素材によって1~2年、3~5年というものもあるので、ご自身のお使いの枕で調べていただくのがよいかと思います。

取材協力
Emma Sleep Japan合同会社(エマ スリープ ジャパン合同会社)
Emma Sleep Japanは、2013年にドイツのフランクフルトで設立されたスリープ・テック企業のEmma Sleep GmbHの日本法人として2020年10月に設立されました。エマ・スリープの製品は現在、31カ国、300万人以上のお客様に愛用されています。エマ・スリープのマットレスは、特許を取得した技術により、どのような寝姿勢でもより良い睡眠のための快適さをサポートします。また、本国ドイツやヨーロッパで最も急成長しているスタートアップ企業の1つに選ばれただけでなく、世界各国で数多くのアワードを受賞、日本でも2021年度グッドデザイン賞を受賞しています。
公式サイト https://emma-sleep-japan.com/

<Edit:編集部>

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