レスリング女子50キロ級・須崎 執念の世界切符!21年世界女王・吉元との接戦制した

2023年06月19日 04:33

レスリング

レスリング女子50キロ級・須崎 執念の世界切符!21年世界女王・吉元との接戦制した
優勝を果たし、笑顔の須崎(撮影・河野 光希) Photo By スポニチ
 【レスリング明治杯全日本選抜選手権最終日 ( 2023年6月18日    東京体育館 )】 9月の世界選手権(ベオグラード)代表選考会を兼ねて行われ、女子50キロ級決勝で東京五輪金メダルの須崎優衣(23=キッツ)が吉元玲美那(22=KeePer技研)を4―3で下し、代表に内定した。今大会に出場した女子4人の東京五輪金メダリストでは唯一の内定。3カ月後の大舞台では自力での24年パリ五輪出場権獲得を目指す。男子フリースタイル65キロ級では、乙黒拓斗(24=自衛隊)が優勝し、代表に内定した。
 最後は執念で接戦をものにした。21年世界女王の吉元との決勝は、2―1で最終盤へ。残り6秒、がぶり返しで2点を奪ったものの、相手にも2点が入り最終スコアは4―3。それでも大事な試合を勝ちきり、「内容はあまり良くないが、勝ってつなげた。執念が強くあった」と誇った。
 地獄の淵を味わったからこそ、自力での五輪出場は悲願だ。19年はプレーオフで敗れて世界選手権代表を逃し、五輪出場は絶望的に。だが世界代表の入江(現姓田中)ゆきがメダルを逃し、可能性が復活。全日本、アジア予選を制し、代表を勝ち取った経緯がある。「東京は自力でつかめなかった。一発で決めたいと思っていた」と、ストレート内定への思いは人一倍強い。

 53キロ級の志土地真優、57キロ級の金城梨紗子、68キロ級の川井友香子が五輪階級での世界代表を逃し、現状で五輪連覇の可能性があるのは須崎ただ一人になった。「勝手に仲間意識があった」と寂しさを語ったが、日本女子のエースとして、若き最強軍団を引っ張っていく。

 ▽パリ五輪への道 昨年12月の全日本選手権優勝者が今大会も制した場合、9月の世界選手権代表に内定。全日本と今大会の優勝者が異なる場合、7月1日にプレーオフを戦い、勝者が代表。世界選手権3位以上でパリ五輪代表に内定する。5位の場合は今年12月の全日本優勝で五輪代表。5位の選手と全日本優勝者が異なる場合はプレーオフ。世界選手権6位以下の場合、全日本勝者がアジアや世界最終予選で権利を獲得すれば五輪代表となる。

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