畑岡奈紗 悲願の景色「近くまで来ている」 単独首位から後半失速…悔しさと手応え4位

2023年07月11日 04:00

ゴルフ

畑岡奈紗 悲願の景色「近くまで来ている」 単独首位から後半失速…悔しさと手応え4位
通算3アンダーの4位に終わった畑岡(AP) Photo By AP
 【米女子ゴルフツアー全米女子オープン最終日 ( 2023年7月9日    米カリフォルニア州 ペブルビーチ・リンクス=6505ヤード、パー72 )】 単独首位で出た畑岡奈紗(24=アビームコンサルティング)は1バーディー、5ボギーの76とスコアを落とし、通算3アンダーの4位に終わった。自身27度目のメジャーは初めて首位で最終日を迎えたが、首位と並んで折り返した勝負のサンデーバックナインで4ボギーと崩れ、悲願のメジャー制覇はまたもお預けとなった。アリセン・コーパス(25=米国)が通算9アンダーまで伸ばし、ツアー初優勝をメジャー制覇で飾った。
 同組の首位コーパスと2打差で迎えた14番パー5。畑岡がもっとも悔やんだ一打が命運を分けた。左奥のピンへ、果敢に突っ込んだ3打目はグリーン奥の深いラフへ沈み「強めのドローがかかってしまい思ったよりも距離が出た。風にも当たらなかった」。4打目も寄らずボギー。「あそこで勝負が決まってしまった」。バーディーだったコーパスと4打差まで開き、初のメジャー制覇は遠のいた。

 27度目のメジャーで初めて首位で最終日を迎えた。前夜は9時間も寝た。朝の練習もいつも通りだった。だが「こういう感じのプレッシャーなんだなというのは感じた」と話す。気負いからか、左に引っかける場面が目立った。パット数も神懸かっていた前日から7増の33。「2~3メートルのパットが決まってくれなかった」。リズムに乗れなかった。

 日本女子歴代3位の米通算6勝も常に立ちはだかるメジャーの壁。プレーオフでの敗戦も2度経験した。18年全米女子プロと笹生に敗れた21年の今大会。「自分が勝てる位置と分かっていながらプレーしていたのでこっちの方が悔しい」と漏らした。昨季から指導を受けるプロコーチの黒宮幹仁氏が3週前から同行し、準備を重ねてきた。V争いも引っ張ったが、あと一歩届かなかった。

 次戦メジャーは過去一度もトップ10入りのないエビアン選手権(27日開幕、フランス)。「(メジャー制覇が)近くまで来ている感覚はあるんです。コース上でやり切れていないのが自分の甘さ。最後にアリセンがパットを決めた景色を忘れずに努力したい」。畑岡は美しくも、悔しさが詰まったペブルビーチの光景を目に焼き付けた。

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