鈴木規夫 プロゴルファー生活50周年を祝う集い「Jr育成とコース監修を通し恩返しを続けていきたい」

2023年07月11日 19:05

ゴルフ

鈴木規夫 プロゴルファー生活50周年を祝う集い「Jr育成とコース監修を通し恩返しを続けていきたい」
プロ生活50周年を祝って元防衛大臣の岩屋毅、衆議院議員(左から3人目)らとともに鏡開きをする鈴木(中央) Photo By スポニチ
 1976(昭51)年の全英オープンで日本人初の初日首位に立つ快挙を演じ、国内通算20勝を記録したゴルフ界のレジェンド、鈴木規夫(71=カバヤ・オハヨーグループ)がプロゴルファー生活50周年を迎えた。7月6、7日、大分県別府市の城島高原ホテル・同ゴルフクラブで延べ372人が参加しプロ50年を祝う集いとゴルフ大会が開催された。鈴木は「多くの方に支えられ50年のプロ生活を歩むことができた。今後はジュニア育成とコース監修を通してゴルフ界に恩返しを続けていきたい」と感謝した。
 鈴木のプロ生活50周年を記念する「“九州の若鷹”鈴木規夫プロ50周年祝いの会」には関係者など182人が参加。元防衛相の岩屋毅衆議院議員が「全英オープンの活躍で日本ゴルフ界の海外挑戦の先鞭(せんべん)をつけた」と祝辞を述べたほか、吉村金八日本プロゴルフ協会会長、水田芳夫九州ゴルフ連盟理事長らが鈴木の半世紀に及ぶプロゴルファーとしての功績をたたえた。鈴木は「あっという間の50年だったが多くの方々に支えられてきた」と感謝を述べた。

 香川県出身の鈴木はプロテスト合格翌年の73年1月に西日本レジャー開発城島高原カントリークラブ(当時)に入社。四国から大分・別府に拠点を移すと同年のミズノ新人戦でプロ初優勝。76年には全英オープンに予選から挑戦し、本戦では初日に日本人として史上初の首位に躍り、最終10位でフィニッシュするなど世界のゴルフファンを驚かせる活躍を見せた。国内では九州オープンで前人未踏の5連覇。東芝太平洋マスターズではジャンボ尾崎(将司)をプレーオフで下して連覇。80年ペプシウイルソントーナメントでは全米オープン2位から凱旋帰国した青木功に競り勝つなど“ジャイアントキラー”ぶりを発揮した。

 ツアー引退後はトーナメント運営のほか関西プロゴルフ協会と日本プロゴルフ協会の理事を歴任。日本ゴルフツアー機構(JGTO)でも理事を務め、日本ゴルフ協会オリンピック強化委員としてJGTO強化セミナーの若手育成プロジェクトを担当した。またザ・ロイヤル、大洗(茨城)、よみうり(兵庫)、JFE瀬戸内海(岡山)、日清都(京都)、那覇(沖縄)などゴルフ場のコース改造を監修。さらにジュニア育成事業でも日本高ゴ連の強化合宿ヘッドコーチ、地元・大分の県ゴルフ協会国体ジュニア選抜講習会ヘッドコーチとして力を注ぐ。

 「これからもゴルフ界のためにお役に立っていきたい。若い後輩たちの手本にはなれないかもしれないがひとつの見本になれば幸せに思う」。鈴木はプロ50年の経験と知恵を惜しみなく次世代に、地域に注ぎ込んでいくつもりだ。(中島 泉)

 ○…7日は210人が参加して「“九州の若鷹”鈴木規夫プロ50周年祝いのゴルフ会」が行われた。午前7時32分にアウト、インからスタート。最終組がティーオフを終えた同10時35分頃から雨脚が強まり、雷雲の接近もあって競技はやむなく中止された。

 ◇鈴木 規夫(すずき・のりお)1951年(昭26)10月12日生まれ。香川県出身。71歳。近所のゴルフ場を遊び場にして育ち、8歳で中古のクラブを手にし、12歳でキャディのアルバイトを始める。中学卒業後は坂出高定時制に進み、高松CCの増田光彦プロに弟子入り。72年に21歳でプロテスト合格。73年のミズノプロ新人で初優勝し、84年のくずは国際までプロ通算20勝。カバヤ・オハヨーグループ所属。1メートル71、71キロ。血液型O。

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