錦木「やったね」4年半ぶり金星 照を豪快すくい投げ 先場所から破竹の10連勝

2023年07月11日 04:30

相撲

錦木「やったね」4年半ぶり金星 照を豪快すくい投げ 先場所から破竹の10連勝
照ノ富士(左)をすくい投げで下し金星を挙げたた錦木(撮影・井垣 忠夫) Photo By スポニチ
 【大相撲名古屋場所2日目 ( 2023年7月10日    ドルフィンズアリーナ )】 錦木が横綱・照ノ富士をすくい投げで破る殊勲の星を挙げた。19年初場所で鶴竜を破って以来4年半ぶり、自身2個目の金星を獲得。自己最高位の東前頭筆頭で臨む32歳が存在感を示した。大関獲りに挑む3関脇の豊昇龍、若元春、大栄翔は、それぞれ持ち味を発揮して2連勝とした。
 支度部屋に戻ってきた錦木は穏やかな顔つきで開口一番「やったね」と喜びを表した。立ち合いから狙い通りもろ差しの体勢になると両肘をきめられる展開に。それでも「もろ差しじゃないと寄れない」と持ち前の怪力で対抗し、左すくい投げで横綱を豪快に横転させた。

 金星獲得は実に4年半ぶり。その間には、十両13枚目まで番付を落としたこともあった。初土俵から17年、32歳のベテランが力をつけて自己最高位を更新。「疲れが残りやすくなっている」と年齢を実感しながらも「体のマネジメントをしていくのも自分の仕事」とケアは怠らない。「少しは成長しているのかな」。場所前には新大関の霧島と26番連続で取り続けるなど、普段から巡業や出稽古の申し合いで積極的に番数をこなす地道な努力が実を結んだ。

 これで先場所の8日目から10連勝。大好きな芋焼酎を飲み続けているのは験担ぎかと思えば「勝っても負けてもおいしいお酒が待っています。お酒は逃げないので」と笑う。この豪快さも好調と長持ちの秘訣(ひけつ)なのかもしれない。

 勝ち越せば新三役昇進の可能性が広がる東前頭筆頭。来場所昇進すれば、8月に誕生日を迎えて33歳0カ月で昭和以降6位の高齢記録、初土俵から103場所目での昇進なら史上3位のスロー新三役となる。6月には地元の岩手で部屋の合宿が行われ多くの激励を受けて英気を養った。心身充実の32歳が、大きなチャンスをものにする。 

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