宮里藍&畑岡奈紗に続く3人目!桜井心那が10代3勝 1差2位から「しびれた」逆転

2023年09月04日 04:33

ゴルフ

宮里藍&畑岡奈紗に続く3人目!桜井心那が10代3勝 1差2位から「しびれた」逆転
優勝カップを手に笑顔を見せる櫻井心那(撮影・会津 智海) Photo By スポニチ
 【女子ゴルフツアー ゴルフ5レディース最終日 ( 2023年9月3日    北海道 ゴルフ5C美唄C=6472ヤード、パー72 )】 1打差の2位から出た「ダイヤモンド世代」の桜井心那(ここな、19=ニトリ)が4バーディー、1ボギーの69で回り、通算10アンダーで逆転し今季3勝目をつかんだ。10代での通算3勝は宮里藍、畑岡奈紗に続くツアー史上3人目の快挙。地元・長崎で開催される次戦の日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯(7日開幕)で初のメジャータイトルを狙う。通算9アンダーの2位には小祝さくら(25=ニトリ)と山下美夢有(22=加賀電子)が続いた。
 ここぞの場面で、19歳の勝負強さが光った。通算9アンダーで3人が並んで迎えた最終18番パー4、桜井は第2打地点で考えた。「プレーオフはやりたくない。ここでベタピンについたらかっこいい」。そして124ヤードをピン左2メートルにピタリ。さすがに「しびれた」というバーディーパットを沈め、1打差の接戦を制して右拳を握った。日本ゴルフ界で数々の記録を残してきた宮里藍、畑岡奈紗に続く、史上3人目の10代での3勝目到達だ。

 「うれしいです。一緒に名前を出してほしくないくらい尊敬している方々。私も続けるように頑張りたい」

 日本では珍しいリンクスを思い起こさせるフラットなコースで、メジャー初挑戦した8月の全英女子オープンの経験が生きた。本州とは異なる洋芝で、「ペタペタした芝が似ていた」。技術面だけではない。現地では憧れの渋野日向子と一緒に練習し、決勝ではロッカー前に「食べてね!渋野」のメモとともにお菓子が置いてあった。「私もあんなふうになりたいと心から思った」。世界最高峰のツアーを戦う選手の姿が、さらなる成長へのモチベーションになった。

 424ヤードの12番パー4では「バカ飛びした」と残り49ヤード地点まで1Wを飛ばした。持ち前の飛距離に加えて、最重要課題として練習を重ねてきたアプローチも「良くなってきている」と実感。上り調子で次戦は、目標としていた地元・長崎開催のメジャーを迎える。「メジャーで勝ちたい」。ここまでの今季3勝に昨季の下部ツアー5勝、今年1月の台湾ツアー1勝を加えて合計プロ9勝。勝ち方を知る19歳が、満を持してメジャー初タイトルをつかみにいく。

 ≪19歳202日≫桜井は1988年のツアー制度施行後、史上3人目の10代での通算3勝を達成した。史上最年少での達成者は畑岡奈紗の17年日本女子オープンでの18歳261日、2番目は宮里藍の04年サントリー・レディースでの18歳360日。桜井は19歳202日で3番目の年少記録にもなった。

 ≪小祝「悔しい」2位≫3位から出た地元・北海道出身の小祝は69と伸ばしたが、1打届かず2位に終わった。首位タイで迎えた17番で4メートルのバーディーパットを決めきれず。最終18番では第2打を寄せきれずに競り負け、「ちょっと悔しい終わり方だった」と振り返った。ただ9番でダブルボギーを叩きながらも、後半9ホールで3つスコアを伸ばす粘りも見せた。25歳は「また気を引き締めて頑張りたい」と、次戦のメジャーへと視線を向けた。

 ≪美夢有は収穫67≫昨季年間女王の山下は4打差7位からこの日ベストの67をマークし、1打差の2位に入った。17、18番とショットを1メートルにつけて上がり2ホールをバーディー締め。「初日にもう少し伸ばしたかったけどしょうがない。今日伸ばせたのは良かった」。2週前のCATレディースを体調不良で棄権し、復帰初戦だった今大会で上位争い。次戦のメジャーに向け「いつも通りのプレーで、もっと上位で戦えるように」と語った。

 ▼4位・鈴木愛 一日を通してあまりショットが、というところがあった。あれだけ散ったら優勝は難しい。(初日から首位を守るも、最終日に72と伸ばせず)

 ▼13位・横峯さくら チャンスがなかったので全部パットでしのいでしのいで、という感じ。(3打差4位から出るも73と落とす)

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