金谷拓実 圧巻Vで賞金ランク首位浮上 2位・片岡もお手上げ?17番鮮やかバーディー

2023年09月04日 04:22

ゴルフ

金谷拓実 圧巻Vで賞金ランク首位浮上 2位・片岡もお手上げ?17番鮮やかバーディー
ギャラリーの声援に応える金谷拓実 Photo By スポニチ
 【男子ゴルフツアー フジサンケイ・クラシック最終日 ( 2023年9月3日    山梨 富士桜CC=7424ヤード、パー70 )】 単独首位で出た金谷拓実(25=Yogibo)が4バーディー、1ボギーの67と伸ばし、通算8アンダーで2位に4打差をつけ圧勝した。17番でグリーン外から約18メートルを沈め、バーディーを奪い突き放した。ツアー通算5勝目、今季は6月のBMWツアー選手権森ビル杯に続く2勝目となり、賞金ランクもトップに躍り出た。
 逃げる金谷も追う片岡も、みんな驚いた。17番パー4。金谷がグリーン外から約18メートルをパターでねじ込み、鮮やかなバーディー。「まさか…入ってしまったという感じです」と金谷。片岡は「もう笑っちゃいましたね」と半ばあきれた。15、16番も3~4メートルの渋いパーパットを決め続けた。圧巻の強さだった。

 鍛え上げた下半身がショットを安定させ、前週ミスの目立ったパットはフェースの向き、構えを修正した。7月の日本プロ選手権初日に75と崩れた後、イライラしたプレーをキャディーから「自分で難しくしている」と叱られた。この日はミスしても怒りは封印。今春から学ぶ呼吸法を取り入れ、常に同じテンポを心がけた。

 今季2勝目で賞金王争いも首位に立ち「獲りにいく気持ちです」と言った。13年に尊敬する松山英樹が制した大会に勝ち、喜びは増す。バスケットボール好きで知られ、前日、日本代表が24年パリ五輪出場を決めたことも発奮材料になった。金谷も「パリ五輪も出られればうれしい」と笑った。

 ≪遼「記憶にない」まさか5パット≫首位と2打差3位で出た石川は15番パー4でまさかの5パットに泣いた。「5パットは記憶にないですね。最初のバーディーパットで上りと下りを読み違えました」。最初は2メートルオーバー、その後、返しのパットをことごとく1~2メートルオーバーさせ、気付けばトリプルボギーとなった。この日は前半からボギーが先行。「小さなストレスが積み重なり、持たなかった」と振り返った。

 ≪中野麟太朗 攻めてローアマ≫早大2年の中野がローアマに輝いた。プロの試合は出場5戦目で初の予選通過。最終日は2つスコアを落としたが、攻めた結果に悔いはない。中島、今平という実力者と同組でのプレーを「初めてこんなプロになりたいというイメージが湧きました。通常の試合では見つけられない課題も見つけられました。ごちそうさまでした」と振り返った。次戦は28日開幕のバンテリン東海クラシック(愛知)に出場するという。

 ▼2位・片岡尚之 バーディーは取りたいホールで取れていたけど、ボギーが多かった。勝てなかったというより、自分に悔しいですね。(最後まで優勝争いに絡むも4打差2位に終わる)

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