スノボ世界女王・三木つばきの飽くなき向上心 「ひねり」入れた新スタイル構築中

2023年09月12日 14:40

スノーボード

スノボ世界女王・三木つばきの飽くなき向上心 「ひねり」入れた新スタイル構築中
在学中の日体大世田谷キャンパスで陸上トレーニングを行う三木つばき Photo By スポニチ
 スノーボード・アルペン女子で、今年3月の世界選手権パラレル大回転で初優勝を飾った三木つばき(20=浜松いわた信用金庫)が12日、在学中の日体大世田谷キャンパスでトレーニングを報道陣に公開。「慣れない」という気温30度を超える屋外で約30分間、体を動かした。
 初出場だった22年北京五輪は9位も、昨年の世界選手権は同種目で男女通じて日本勢初優勝。それでもW杯では1勝もできず、「初めて目標を達成できないシーズンだった。世界選手権も本当に強い選手が出ていなかった」と満足はしていない。今季については「W杯2勝を含む3回表彰台に上りたい」と目標を掲げた。

 そのために取り組んでいるのが、滑る際の体の動作に「ひねり」を取り入れた、新しい滑り方だという。参考にしたのがスキーとスノーボードの二刀流で知られ、18年平昌五輪では双方の種目で金メダルを獲得したエステル・レデツカ(チェコ)だという。

 普段は男子の滑りを参考にしている三木だが、昨季終盤にレデツカのひねりを取り入れた滑りを目の当たりにし、スピード強化のために導入を決めたという。

 オフには肉体強化に着手。ハイクリーンは以前は50キロを3回が最高値だったのが、今では60キロを3回に。今月下旬には雪上トレーニングのためにスロベニア入りする予定だが、ウエートトレーニングも並行して行う予定で、「まだ発展途上。開幕までに、もう10キロ向上できたら」と意欲的だった。

 現在、日体大2年に在学中で、同学年で専攻なども同じレスリング女子53キロ級の藤波朱理とは大の仲良し。公式戦122連勝中で、16日に開幕する世界選手権(ベオグラード)では2年ぶりの優勝とパリ五輪出場権の獲得を目指す盟友には「お互い(競技)環境が違うので、面白いねという話しをする。頑張ってほしい」とエール。互いに多忙を極めるため、今年になって初めて2人での食事が実現した際には、「サラダバーでサラダを食べまくりました」と明かして笑った。

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