朝乃山 元大関の貫禄!2日連続の関脇撃破 攻めの相撲で“ケガの功名”

2023年09月12日 04:40

相撲

朝乃山 元大関の貫禄!2日連続の関脇撃破 攻めの相撲で“ケガの功名”
琴ノ若(右)を上手投げで破る朝乃山(撮影・郡司 修) Photo By スポニチ
 【大相撲秋場所2日目 ( 2023年9月11日    両国国技館 )】 元大関の朝乃山が豪快な上手投げで琴ノ若を破り、連日の関脇戦勝利で初日から2連勝とした。新大関の豊昇龍は、先場所の優勝決定戦で対戦した北勝富士に敗れて初黒星。カド番の大関・貴景勝は錦木を退けて初日を出した。
 これが元大関の底力だ。右差しを封じられた朝乃山は土俵際まで攻め込まれたが、琴ノ若の右喉輪をうまく外して残すと形勢逆転。得意の左上手を引いて寄り、もろ差しを許した瞬間「反応的に思い切って」と体を開いて左上手投げを決めた。

 ケガの不安を抱えたまま迎えた場所だった。先場所痛めた左上腕に加え、夏巡業最終日には右足親指も負傷した。得意の上手を引く左腕と立ち合い踏み込む時の蹴り足。生命線ともいえる大事な部位に不安を抱える中「休場はしないので、やるしかない」と不退転の覚悟で臨んでいた。

 これで、再出場した先場所12日目から6連勝となった。「前に出れば負担はかからない」と話していた通り、攻めの相撲に徹したことが結果につながった。文字通り“ケガの功名”となった。

 2日連続の関脇撃破。大関経験者の意地を示す形となったが「僕は前頭2枚目なので胸を借りるつもりで」と謙虚に話した。3日目の相手は新小結の錦木。「混戦しているので、三役を目指すには引きずり降ろさないと上がれない」。年内の目標に掲げていた三役復帰へ、“挑戦者”の元大関が今場所の台風の目となる。

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