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44歳・谷原秀人が終盤2差8人の混戦制し今季2勝目「秋の陣、ちょっと若手を痛めつけようかな」

2023年09月18日 04:30

ゴルフ

44歳・谷原秀人が終盤2差8人の混戦制し今季2勝目「秋の陣、ちょっと若手を痛めつけようかな」
通算18アンダーで今季2勝目を挙げた谷原 Photo By 共同
 【男子ゴルフツアー ANAオープン最終日 ( 2023年9月17日    北海道 札幌GC輪厚C=7066ヤード、パー72 )】 3打差の3位から出た44歳の谷原秀人(国際スポーツ振興協会)が5バーディー、ボギーなしの67と伸ばし、通算18アンダーで今季2勝目、通算19勝目を挙げた。若手が台頭する男子ツアーで、ベテラン健在を見せつける逆転劇だった。1打差の2位に前田光史朗(23=フリー)と宋永漢(ソン・ヨンハン、32=韓国)。15年大会覇者の石川遼(32=CASIO)は通算15アンダーの6位だった。
 ウイニングパットはあえて残さなかった。「この年だからもういいかな」と短いパーパットを“お先”にカップイン。ガッツポーズもない、そんな姿が谷原らしい。終盤で首位から2打差に8人がひしめく混戦を制してつかんだ勝利。「本当に俺で良いのかな。ゴルフは奥深い、この年になってもまだ今季2勝目ができる」と笑った。

 3打差を追った最終日。首位タイで迎えた終盤17番でカラーから6メートルのバーディーパットをねじ込んで抜け出した。「ラインが読めた」。8月に英国でのアジアツアーに出場した際、今大会と同じような水分を含んだグリーンだった。過去16度出場の経験もある。14年にプレーオフで敗れた伝統の大会での初優勝に、「本当にうれしい」と実感を込めた。

 選手会長を務めるベテランが健在を見せつける逆転劇。44歳はスピーチで「3勝目を目指していく。秋の陣、ちょっと若手を痛めつけようかな。40代の応援もお願いします」と笑いを誘った。地元・広島で07年からジュニア大会を主催するなど、ゴルファー育成に取り組み続ける谷原だからこその、愛情を込めた宣戦布告だった。

 ≪プロ1年目・前田が自己最高2位≫プロ1年目の前田が5打差9位から66と伸ばして自己最高の2位に入った。「悔しさ6割、うれしさ4割という感じ」と心境を明かした。11番から3連続バーディーを奪うなど猛チャージ。しかし最終18番でバーディーパットが一筋右にそれ、初優勝には1打届かなかった。23歳は「やりきったなというのが率直な感想。この結果を受け止めて次につなげたい」と前を向いた。

 ▼6位・石川遼 内容はそんなに悪くなかったけれど、もったいないミスもあった。本当にまだまだだなと思う。(この日の32歳の誕生日を勝利で飾れず)

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