札幌五輪34年以降も立候補不透明…30年招致断念を正式証明、JOC山下会長「大変申し訳ない」

2023年10月12日 05:05

五輪

札幌五輪34年以降も立候補不透明…30年招致断念を正式証明、JOC山下会長「大変申し訳ない」
2030年冬季五輪・パラリンピックの招致断念を表明するJOCの山下泰裕会長 Photo By 共同
 札幌市と日本オリンピック委員会(JOC)は11日、都内で会見を開き、30年冬季五輪・パラリンピックの招致断念を発表した。東京大会を巡る汚職・談合事件の影響などで開催支持率が伸び悩み、JOCが市に先送りを提案した。
 JOCの山下泰裕会長は「拙速に招致活動を進めれば、スポーツの価値に回復し難い傷を負う可能性がある。札幌市民、北海道民には大変申し訳ない」と頭を下げた。

 34年大会以降の開催を視野に入れ、国際オリンピック委員会との対話は継続するものの、34年大会は米ソルトレークシティーが有力視され、38年大会を巡る動向は不透明。72年札幌、98年長野に続く国内3度目の冬季五輪は暗礁に乗り上げた。30、34年大会は同時決定も検討されており、インドで行われる12日以降の理事会と総会で承認されれば、年内にも候補地の絞り込みが行われ、来夏の総会で正式決定する可能性がある。

 秋元克広市長は34年招致に関し「かなり厳しい状況」との認識を示し、今後の招致活動については「しかるべき時期に民意の確認を行う」とした。

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