西川哲のゴルフ新理論 中級編~目指せ90切り~⑤ ドライバー編「正しい体の使い方」

2023年11月10日 12:00

ゴルフ

西川哲のゴルフ新理論 中級編~目指せ90切り~⑤ ドライバー編「正しい体の使い方」
西川哲のゴルフ新理論 中級編~目指せ90切り~⑤ ドライバー編「正しい体の使い方」 Photo By 提供写真
 1Wの飛距離をあと10ヤード伸ばしたい人も多いと思います。そのためには、ヘッドスピードをアップしたいところですが、そう簡単に筋力トレーニングに励めないのが現実。そこで西川哲プロが素振りだけでヘッドスピードを上げる方法を紹介します。自宅でも簡単にできるので、ぜひ試して飛距離アップに役立てましょう。パートナーはティーチングプロのジミー常住氏です。 【動画で見る・西川哲のゴルフ新理論 中級編~目指せ90切り~⑤
 常住 アベレージゴルファーに「ヘッドスピードを上げましょう」と言うと、めいっぱいの力で1Wを振り回すことが少なくありません。

 西川 間違いなく腕の力で振ろうとしますからね。でも、腕に力が入るとヘッドスピードが上がらないのも事実です。野球の投手が腕に力を入れっ放しでは速球を投げることができないのと同じですね。

 常住 手首や腕の力を抜いた状態でなければ、腕を素早く振れませんからね。ただ、「どうしても腕に力が入ってしまう」とよく言われます。

 西川 今回はジミーにモデルになってもらいましょう。アイアンを3本用意したので、まずは素振りをしてください。

 常住 さすがに3本まとめて振った経験はありませんが、やってみます。うわっ、持ってみると結構重たいですね。

 西川 重く感じてもらうのが目的ですからね。ただし、腕に力を入れるのはNGです。とりあえず、10回ほど振ってみましょう。

 常住 力を入れ過ぎるとケガにもつながるので、リラックスした状態で握ってと。フンッ!こんな感じですか。

 西川 スイング中、体のどの部分を一番使っていると感じましたか?

 常住 よく分かりませんが、お腹にくる感じはしました。

 西川 さすがです。腹筋を使えてくると、体の軸がブレなくなりますからね。スイング中に体の軸がブレるとヘッドスピードが上がりません。軸がしっかりしているからこそ、遠心力が生まれ、ヘッドスピードは上がります。

 常住 実際、これだけ重いと重力と遠心力を利用しなければ、何10回も振れないと思います。

 西川 でも、そのスイングこそが理想のスイングなんですよ。だからこそ軸がブレない、腕に力が入らない感覚を身につけるべきです。次に、クラブ1本で素振りします。最初はMAXのスイングスピードに対して5割のスピードで、次に7割のスピード、そしてMAXのスピードで振ります。最後にMAXを少しでも超えるスピードで振りましょう。その素振りを30回ほど続けると、自分のリミッターが外れて、MAXよりも素早く振れるようになります。

 常住 MAXを超えて振ると、アベレージゴルファーではスイングのバランスを崩さないでしょうか?

 西川 それを防ぐために、最初の3本素振りがあるんです。

 常住 あっ、なるほど。

 西川 この2種類の素振りを練習前や練習の合間などに繰り返して行うと、自然とヘッドスピードが上がり、1Wの飛距離も必ず10ヤードぐらい伸びますよ。

 常住 3本で振った後の1本はかなり軽く感じるので、素早く振れそうな感じになりますね。

 西川 そのスイングで体の軸さえブレなければ、遠心力もついてきます。飛距離アップを望む人はぜひ続けてください。

 (取材協力・バーディ赤坂24)

 ◇西川 哲(にしかわ・てつ)1968年(昭43)5月2日生まれ、東京都出身の55歳。12歳でゴルフを始め日体荏原高時代に日本ジュニア優勝。88年プロテストにトップ合格。91年マルマン・オープンでツアー初V。通算3勝。18年からシニアツアーに参戦。今季から女子プロの植竹希望を指導している。

 ◇ジミー・常住 本名・常住治臣(つねずみ・はるおみ)1981年(昭56)12月15日生まれ、東京都出身の41歳。日本プロゴルフ協会(PGA)会員。

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