宇野昌磨が貫禄SP首位「どういう成績を出すというところに執着しない」今季初戦も緊張なし

2023年11月10日 22:15

フィギュアスケート

宇野昌磨が貫禄SP首位「どういう成績を出すというところに執着しない」今季初戦も緊張なし
<フィギュアスケート中国杯 男子SP>情感たっぷりに舞う宇野昌磨(撮影・長久保 豊) Photo By スポニチ
 【フィギュアスケートGPシリーズ第4戦中国杯第1日 ( 2023年11月10日    中国・重慶 )】 男子SPでは、今季初戦を迎えた世界選手権2連覇中の宇野昌磨(トヨタ自動車)が今季世界最高となる105・25点で首位発進した。新SP「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」を演じ、4回転フリップ、4回転―3回転の連続トーループ、3回転半を成功。世界王者の貫禄を存分に見せた。
 会見では「今日の本番の演技はジャンプというところよりもプログラム通して自分が感情を入れて表現をしたい気持ちで。全然スピード感がなかったりしたんですけど、しっかり、ジャンプだけという気持ちにならずにこのSPというものを演技したい気持ちが表れていたので。もちろんジャンプはうまくできましたけども、それよりもこのプログラムが自分のやりたいことができたところに良かったなと思っています」と振り返った。

 世界選手権2連覇後に磨いてきた表現面での手応えについては「表現といったところでは、全然まだまだできていないことがたくさんあると思いますし。今回はいつもは試合ではジャンプといったものをずっと集中してやってきたので。そうではなくて、ちゃんと表現もやろうとした。全然できてはなかったんですけど、やろうとしたところがほめられるところかなと思っています」と率直に話した。

 さらに「僕は本当に今大会もそんなに緊張しなかった。大会でどういう成績を出すというところに執着しないところが、こういう集中のなさにつながってくるかなと思うんですけど。そういったところから自分のモチベーションを保つためにも、試合に向けての練習をやりがいを持ってできていますが、試合でなにか自分が楽しいなと思える部分があればもっともっと競技というものを続けられるんじゃないかなと思っています」と独特の表現で語った。

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