青木瀬令奈が今季2勝目!年間複数回優勝で飲酒解禁「2年半ぶりぐらいに飲みたい」

2023年11月20日 04:42

ゴルフ

青木瀬令奈が今季2勝目!年間複数回優勝で飲酒解禁「2年半ぶりぐらいに飲みたい」
優勝の青木はゲートをくぐりポーズ(撮影・井垣 忠夫) Photo By スポニチ
 【女子ゴルフツアー 大王製紙エリエール・レディース最終日 ( 2023年11月19日    愛媛県・エリエールGC松山=6575ヤード、パー71 )】 2打差2位から出た青木瀬令奈(30=リシャール・ミル)が5バーディー、1ボギーの67をマークし、通算13アンダーで今季2勝目、通算5勝目を挙げた。願掛けで禁酒をしていたが、初めて年間複数回優勝を達成したことで飲酒を解禁。“勝利の美酒”となった。大会は54ホール競技に短縮され、賞金ランクへの加算額は75%だが、メルセデスランク(MR)のポイントは規定通り付与された。来季のシード権争いも決着し、MR50位までがシード権を獲得。堀琴音(27=ダイセル)は、0・35ポイント足りず、シード喪失となった。
 鮮やかな逆転劇だった。青木は1、2番で連続バーディーを奪うと猛チャージを開始。終盤、一時は首位に3人が並ぶも、17番パー5で3打目を1メートルにつけ、バーディーを奪い優勝をたぐり寄せた。

 「最終18番は震えながらもショット、パットをしっかり打てた。成長を感じられる1勝になった」

 相棒を勇気づけるために奮起した。ツアー通算13勝の成田美寿々とは、互いのことを「旦那」、「嫁」と呼び合うほど大の仲良し。「言葉で励ますのではなく、自分の成績でハッパをかけるのが一番、効果的。美寿々はきっとQTでやってくれる」。現在休養中で、来季の出場権を懸けて争う1次予選会に臨む成田へ最高のエールになった。

 21年から毎年勝っているが、年間2勝はなかった。「目標を達成するために何かを犠牲にするというのをずっとやっていた」と飲酒や美容室通い、ネイル、大ファンの宝塚観劇…プライベートの楽しみを封印し、全力でゴルフと向き合ってきた。2年半ほど髪の毛はセルフカットで調整。ストイックな生活がようやく実を結び、悲願の年間複数優勝を達成した。「ハイボールとかワインが好きなので、2年半ぶりぐらいにお酒を飲みたいと思います。でも、あまり飲めないですけどね」と笑わせた。量は控えめでも、2年半ぶりに最高の美酒を味わう。

 《琴音MR51位涙シード落ち》堀は終盤3ホールで2つ伸ばして9位に入ったが、MR50位の浜田とはわずか0.35差の51位でシード権を失った。「シード争いというのをしたことがなくて、こんなに気持ちがつらいんだなと思った」と目に涙を浮かべた。3季連続で保持したシード権は喪失したが、51~55位までに与えられる来季前半戦出場権は獲得。「来年はもう一回優勝できるように頑張りたい」と復活を誓った。三ケ島や渡辺、大里もシード喪失。一方、19歳の桜井らがポイントによる初シードを獲得。50人の平均年齢は史上最も若い26.1歳となった。

 《年間女王争いは最終戦で決定へ》年間女王争いは次戦の最終戦で決まる。岩井明は、最終日に66を叩き出し3位に食い込んだ。MR首位を走る山下とは、100・39ポイント差の3位。400ポイントが加算される最終戦で優勝すれば、山下、2位の申ジエの順位に関係なく、逆転で年間女王の座を手にする。「(今週は)悔しかったので、悔しさをぶつけたい。楽しんで試合をした結果がついてきたらいいな」と自然体を強調。山下は2年連続の年間女王に向けて、「ベストを尽くせるように頑張ります」と淡々と言った。

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