【リーグワン】公式戦期間の国際交流試合は課題山積…それでも埼玉SO松田「日本のレベルを証明したい」

2024年01月20日 21:19

ラグビー

【リーグワン】公式戦期間の国際交流試合は課題山積…それでも埼玉SO松田「日本のレベルを証明したい」
<埼玉・三重>前半16分、PGを決める埼玉のSO松田 Photo By スポニチ
 【ラグビーリーグワン1部第6節   埼玉70―12三重 ( 2024年1月20日    埼玉・熊谷ラグビー場 )】 昨季2位の埼玉が三重を70―12で下し、開幕6連勝で首位をキープした。チームは2週間後の2月4日に、初開催となる国際交流試合「クロスボーダーラグビー(CBR)2024」で、スーパーラグビー・パシフィック昨季準優勝のチーフス(ニュージーランド)を熊谷で迎え撃つ。
 リーグワンが主催し、将来的にはクラブ世界一を決めるなどの国際大会化を目指すCBRだが、初開催の今回は交流試合扱い。登録メンバーは28人程度となる見込みで、選手入れ替えや出場選手カテゴリーのルールなども未発表のまま。しかもリーグワン公式戦期間の開催とあって、日本から出場する昨季4強の各チームには難しい対応が求められている。

 埼玉の選手も困惑を示す。「勝っても(公式戦の)ポイントを得られないし、ケガのリスクもある」と話したのはSO松田力也。チーフス戦の前後はともに中2週間と休養と練習の時間を確保されているものの、昨季4強以外の8チームには義務化された試合がなく、不均衡が発生している。WTB野口竜司も「正直に言って難しい。求めているものと違うエキシビション」とモチベーションの難しさを吐露した。

 チーフスにとっては2月23日の開幕前のプレシーズンで、昨秋のW杯で活躍したSO/FBダミアン・マッケンジーらニュージーランド代表勢が出場するかは微妙。ケガのリスクがあるのは相手も同様で、試合の微妙な位置付けに拍車をかけている。今季限りで現役を退くフッカー堀江翔太にとっては最後の国際試合となるが、「出るならいつも通りチームに貢献したいが、なかなかチーフスとは試合はできない。(若手に)経験させてあげたい」と後進たちに出場機会を譲る考えを示した。

 いずれにしても初の試みは失敗が付きもので、何より選手たちに罪はない。代表でも主力SOとして日本をけん引する立場となった松田は「世界のレベルを知れるいい機会だし、日本のレベルを証明したい。そのためにも、いい試合をして勝ちたい」と話す。ロビー・ディーンズ監督が「とてもユニークな機会。ただ自分たちはリーグワンが最優先。選手の状態を見て(メンバーを)選びたい」と話す中、ジャージーを託されれば、その責任を果たす覚悟を示した。

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