琴ノ若「大関で終わりではない」次は初賜杯&横綱 「琴桜」襲名も昇進伝達式の口上も「秘密」

2024年01月30日 04:45

相撲

琴ノ若「大関で終わりではない」次は初賜杯&横綱 「琴桜」襲名も昇進伝達式の口上も「秘密」
一夜明け会見後、自身が掲載された本紙を手に笑顔の琴ノ若(撮影・前川 晋作) Photo By スポニチ
 大相撲初場所で13勝を挙げて優勝決定戦に進出し、大関昇進を確実にした関脇・琴ノ若(26)が千秋楽から一夜明けた29日、千葉県松戸市の佐渡ケ嶽部屋で会見を行った。31日に開かれる春場所番付編成会議と臨時理事会を経て大関昇進が正式に決まる。また、本紙評論家の二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)が今場所を総括した。
 悔し涙の千秋楽から一夜明け、琴ノ若は穏やかな笑顔を見せた。会見場で目にしたのは「琴桜」と書かれた明け荷。60年以上前、祖父の元横綱・琴桜が関取に昇進した頃から使用していた物を、父で師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇・琴ノ若)がサプライズで用意した。新大関となる26歳は「自分よりも2倍以上生きてますね」と笑いながら、歴史の重みを感じた。

 大関昇進の喜びと優勝を逃した悔しさを比べると、やはり「最後の一番が悔しい。その気持ちの方が強い」という。初めての優勝決定戦や大関獲りの重圧と戦った15日間で得たものは大きく「上を目指すにはこれから何度もある。良い経験になった」と振り返った。

 佐渡ケ嶽部屋からは、平成以降では琴欧洲、琴光喜、琴奨菊に続いて4人目の大関誕生。子供の頃から近くで見てきた先輩たちがたどり着けなかった地位へ「大関で終わりではない。もう一つ上を目指して、責任感を持ってやっていかないと」と気を引き締めた。

 当初は大関昇進を機に琴桜を襲名予定だったが、「このしこ名で優勝することが師匠への恩返し」との気持ちが芽生えている。この日も、しこ名の行方は「当日までの秘密です」と明かさず。昇進伝達式の口上についても「当日のお楽しみで。まだ1日もたってないので考えさせて」と苦笑いした。会見後には部屋で飼っている愛犬2匹と戯れる姿も。15日間の激闘を終え、終始リラックスした様子だった。

 最高の地位を見据え、まずは琴ノ若のしこ名で優勝することが目標。「つかみ取らないといけない」。祖父の明け荷を前に、その思いは強まった。

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