ロシアのワリエワ ドーピング違反認定で北京五輪失格 団体日本「銀」繰り上げか

2024年01月30日 06:22

フィギュアスケート

ロシアのワリエワ ドーピング違反認定で北京五輪失格 団体日本「銀」繰り上げか
22年、北京冬季五輪で演技をするカミラ・ワリエワ Photo By スポニチ
 スポーツ仲裁裁判所(CAS)は29日、2022年北京冬季五輪のフィギュアスケート女子で注目選手だったカミラ・ワリエワ(17)=ロシア=のドーピング違反を認定し、21年12月25日から4年間の資格停止と同日以降に出場した大会の失格処分を科すと発表した。
 ワリエワは同五輪で1位となったロシア・オリンピック委員会(ROC)の団体メンバーで、ROCも失格となれば3位の日本は銀メダルに繰り上がる。裁定は団体の順位変更については明示せず、判断は関係するスポーツ団体に委ねるとしたため、今後は国際オリンピック委員会(IOC)や国際スケート連盟(ISU)の対応が焦点となる。メダル授与式は約2年間、開かれていない。

 21年12月に出場した国内大会での違反が、北京五輪の期間中に判明。当時15歳だったワリエワは禁止物質の意図的な摂取を否定し、祖父が常用する薬が混入した可能性を主張した。CASは世界反ドーピング機関(WADA)規定で16歳未満は「要保護者」に当たるとして個人種目出場を容認したが、今回は「大人の競技者と異なる扱いをする根拠はない」とした。

 ワリエワの問題を巡っては、調査したロシア反ドーピング機関(RUSADA)が昨年「過失はない」と判断。これを不服としてCASに提訴していたWADAは「決定を歓迎する」との談話を出した。タス通信によると、ロシアのペスコフ大統領報道官はCASの決定について「同意できない」と述べ、異議を申し立てる意向を示した。

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