宇良が思い出の紋付きはかま姿で初場所の新三役パーティーに登場「6年以上、眠らせていた」

2024年02月23日 13:57

相撲

宇良が思い出の紋付きはかま姿で初場所の新三役パーティーに登場「6年以上、眠らせていた」
初場所でかなえた新三役昇進パーティーのあいさつで涙する宇良 Photo By スポニチ
 大相撲の宇良(31=木瀬部屋)が23日、高校時代(鳥羽高)に通った京都市内のホテルで、1月の初場所でかなえた新三役の昇進パーティーに臨んだ。
 パーティーには17年春場所での新入幕後、右ヒザを痛めて序二段まで陥落する間に後援会に作ってもらった紋付きはかま姿で登場。「6年以上、眠らせていた紋付きはかまを着てあいさつできる。とても感慨深く、感謝の気持ちで一杯です」と涙で声を詰まらせながらマイクへ向かった。

 この紋付きはかまは東前頭4枚目まで昇進後、両膝をケガして十両、さらに幕下陥落する直前の18年春場所前に開催された後援会パーティーで後援会に作ってもらい着用したものだと言い、当時「“きょうが紋付きはかまを着られる最後の日です”とあいさつしたことを今でも覚えています」と回想。角界には、十両以上ではないと紋付きはかまを着られない決まりがある。

 後援会名誉顧問の元衆院議長・伊吹文明氏、京都府知事・西脇隆俊氏、京都市長・門川大作氏ら400人が集まった会場からは拍手が鳴り止まなかった。

 新三役昇進した初場所では、西小結で6勝9敗。それでも12日目から4連勝で締め、業師らしく14日目に正代をとったり、千秋楽は竜電を伝え反りで下して存在感を発揮した。

 三役から陥落して迎える3月は、大阪府寝屋川市出身の宇良にとってはご当所、春場所(11日初日、エディオンアリーナ大阪)。「自分の持てる力を存分に発揮して頑張りたい」と抱負を語った宇良に、同席した師匠の木瀬親方(元幕内・肥後ノ海)は「力士として教科書のような男。(引退後は)親方にして協会に残したい」、伊吹氏は「関脇を目指して、足が治れば大関を目指してほしい」と激励した。

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