降格処分の宮城野親方「弟子を守ることができなかった」暴行引退の北青鵬と2分間の“謝罪会見”

2024年02月23日 16:04

相撲

降格処分の宮城野親方「弟子を守ることができなかった」暴行引退の北青鵬と2分間の“謝罪会見”
<宮城野部屋関連>部屋を後にする北青鵬を見送る宮城野親方(撮影・島崎忠彦) Photo By スポニチ
 日本相撲協会は23日、東京・両国国技館で臨時理事会を開き、弟弟子への暴力行為が発覚した幕内・北青鵬(22=宮城野部屋)の引退届を受理したと発表した。また、師匠の宮城野親方(元横綱・白鵬)を監督義務違反などで2階級降格と報酬減額処分。さらに部屋を一時的に伊勢ケ浜一門預かりとすることを決めた。
 宮城野親方と北青鵬はこの日、理事会が終わった午前10時頃に部屋に戻り、その約5時間後に部屋の前で謝罪した。「この度、弟子の北青鵬が弟弟子に暴力を振るいました。そして(被害に遭った)弟子を守ることができなかった責任を受け止めております。相撲協会、大相撲ファン、応援してくださる方に心配をお掛けしたことを深く反省し、申し訳ない気持ちでいっぱいです。すいませんでした」。

 北青鵬本人からも謝罪の言葉が述べられると、北青鵬は足早に車に乗り込み、宮城野親方はすぐに部屋の中へ。師弟合わせて2分弱の短い“謝罪会見”だった。

 宮城野親方は、監督義務違反、報告義務違反、調査協力義務違反に問われて処分。「現役時代に3回の処分を受けていることを勘案すると、暴力根絶を誓った相撲協会の委員の職にとどまらせることは不適当」と判断された。懲戒処分の内容は、2階級の降格(委員から年寄)と報酬減額(20%×3カ月)。

 さらに「師匠としての素養、自覚が大きく欠如している」ことが理事会で確認され、所属する伊勢ケ浜一門が宮城野部屋を一時的に預かることも確認された。

おすすめテーマ

2024年02月23日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム