北ハリ磨「50歳までできる」 同期の二所ノ関親方が激励 史上最多タイ9度目十両昇進のベテランが出稽古

2024年03月02日 13:29

相撲

北ハリ磨「50歳までできる」 同期の二所ノ関親方が激励 史上最多タイ9度目十両昇進のベテランが出稽古
二所ノ関親方(右)が見守る中、大の里(中)にぶつかり稽古をする北ハリ磨 Photo By スポニチ
 史上最多タイ、9度目の十両昇進をした東十両14枚目の北ハリ磨(37=山響部屋)が2日、大阪府大東市の二所ノ関部屋へ出稽古した。同部屋の師匠、二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里、本紙評論家)は02年春場所初土俵の同期。初場所で11勝し、10年ぶりに新入幕力士として横綱挑戦した大の里(23)に胸を出してもらい、充実の稽古を行った。稽古後、二所ノ関親方からは「まだ若い。50歳までできる」と2036年までの現役続行を保証され、「絶好調です。いい稽古ができました」と笑顔を見せた。
 出稽古は自ら志願した。同部屋の若い衆と行った計11番の申し合い稽古前は、入念にシコなどの準備運動。そして稽古の締めに、大の里へぶつかった。

 関取では軽量の131キロが183キロのホープを押す。息も絶え絶えになった終盤、自ら「もう一丁」とぶつかる回数を1回多く志願した。その姿に、逆に大の里からは「(再十両の)お祝いです」とさらにもう1回、追加で胸を出された。

 西幕下2枚目の初場所は、3勝3敗の7番相撲で勝利し、20年秋場所以来3年半ぶりの関取復帰をかなえた。春場所(10日初日・エディオンアリーナ大阪)は兵庫県たつの市出身の北ハリ磨にとってご当所。先月28日、そして場所後にも帰郷予定だけに、好成績で地元のファンの声援に応えたい気持ちは強い。

 その姿が、二所ノ関親方は貴いという。「ベテランがあそこまで頑張ればオレも、となる。いい稽古になった。同期の星なので、最後まで頑張ってほしい」。大の里だけでなく、若手に有望株の多い同部屋への相乗効果を語った。

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